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スーパーヒーロー戦記
第5話 ウルトラ作戦第一号
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(で、でかい! マジンガーの二倍はありやがる)

 40メートル級の巨体に一瞬怯む甲児だったがすぐに元に戻りベムラーに格闘を挑んだ。
 どてっ腹に拳を叩き込む。
 だが、柔らかそうな外見とは裏腹に以外と頑強でZの拳を受け付けないのだ。

「ちっ、こいつ何て硬さだ。Zのパンチが効かないなんて」

 舌打ちする甲児。そんなZに向かいベムラーがキックを放ってきた。
 それはZの胴体に命中し逆にZが倒れてしまう。想像以上のパワーであった。

「甲児さん! 今助けます」

 そう言ってなのはがベムラーにバインドを仕掛けた。ベムラーの体を桜色のバインドが縛りつける。
 だが、そのバインドをベムラーは苦もなく解いてしまった。

「あうっ! 駄目だ。怪獣が相手じゃ力が足りないんだ」

 目の前で軽くバインドを破ったベムラーを見て悔しそうに歯噛みする。
 そんななのはを尻目にベムラーが倒れたZに向かっていく。

「にゃろう! それならこれを食らいやがれ!」

 腹が駄目なら直接叩くまで。今度はベムラーの顔面に向かいロケットパンチを放った。
 それを食らったベムラーも溜まらず後ずさりする。その際に咥えていたS-16号を放り出してしまう。その隙にZは立ち上がった。

「よくも蹴り飛ばしてくれたなぁ。ぼろ雑巾にしてやらぁ。ルストハリケーン!」

 Zの口から猛烈な酸を含んだ風が放たれた。
 その風はベムラーの体に吹き付けられる。だが、その体が腐食する事はなかった。機械獣の体すら一瞬で腐食させてしまう風も怪獣ベムラーには通用しなかったのだ。

「ルストハリケーンが効かない!」
「何て化け物だよ!」

 一同の前でベムラーは雄叫びを挙げた。その雄叫びを聞いた一同の胸に戦慄が過ぎった。




     ***




 投げ捨てられたS-16号の中でハヤタは目を覚ました。
 額から血を流しているがそんな事気にしている場合じゃない。

「そうだ、ベムラーは!」

 急ぎ潜航艇の中から外へと飛び出すハヤタ。外ではマジンガーZがベムラーを相手に苦戦を強いられていた。
 強い。とても強い。
 鉄の城を苦戦させる存在。あれが怪獣なのだろう。

「くそっ、一体どうしたら…そうだ!」

 ふと、ハヤタはポケットの中を探った。その中から取り出したのはあのベータカプセルであった。

【困った時はそれを使うと良い】
「そうは言っていたが、一体どうなるって言うんだ? ええぃ、気にしてられるか! こうなったらままだ!」

 覚悟を決め、ハヤタは天に向かいベータカプセルを翳し、スイッチを押した。すると激しいフラッシュが起こり、瞬く間にハヤタの体が あの時の銀色の宇宙人に代わったのだ。身長
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