暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
高級店
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完全に整備されている王都内の道路は当然の如く、王都を飛び出して山や海等へのキャンプ等アウトドアにも最適な6人乗りの車。
正式名は何か型式があって……あぁそうだ『LXH』と呼ばれている。

目の前に停まっている魔道車(まどうしゃ)(まさにLXH)を見て思い出す……後方に程良い大きさで書いてあるからね。
でも俗称があって、それは『Mini(ミニ)Hanmmer(ハンマー)』と呼ばれている。

詳しいでしょ?
最近父さんがこの魔道車(まどうしゃ)を欲しがって煩いんだ。
憶えちゃったよ(笑)

俺だけで無く、その場に居た沢山の生徒達の羨望の眼差しを受け、突如その車のドアは開かれる。
そして中から出てきたのは……ルディーさん!
よく見ると魔道車(まどうしゃ)のフロントに大きめの初心者マークが付いている。

「ル、ルディーさん……如何したんですかその車? ってか免許(魔道車運転免許証)は取れたんですか?」
「うん。免許(魔道車運転免許証)は先週取れてね……先んじてコレ(魔道車)も注文してたから、昨日届いたんだ」

運転席から降り、自慢気のルディーさん。
そのご自慢の魔道車(まどうしゃ)子供(義務教育課程中の学生)に興味津々に見られて心底ご満悦な様子だ。何時も以上に笑顔が眩しい!

「その魔道車(まどうしゃ)って最新の(ミニ)(ハンマー)ですよねぇ?」
「あれぇ? よく知ってるねぇ……魔道車(まどうしゃ)に詳しいじゃん!」
あぁ……これは解ってて自慢しに来たな。しょうがない……何時もお世話になってるし、自慢話に付き合ってやるか。

「い、良いなぁ……俺も乗せて下さいよぉ」
「何を言ってる! そのつもりで迎えに来たんだろ! 部活(?)も終わって今から帰るんだろ? 昼飯もまだだろ? 奢るよ。食べに行こうぜぇ……僕の(ミニ)(ハンマー)で!」

「……ってワケで済まんなギャンル。俺はこの方に昼飯を(たか)る事になった。今日はこの辺で……じゃぁ」
「お、おう……じゃぁな」
校門で友達と別れ、高級車に乗り込む。



(グランバニア王都:中央地区)

「凄く良い乗り心地ですね。でも良いんですか……昨日納車されたって事ですし、この助手席に一番最初に座るのが俺っで本当に良いんですか? 今付き合っている彼女が怒りませんか?」
ルディーさんの運転は危なげも無く、ゆっくりと落ち着いた安心出来るモノである。

まだ免許(魔道車運転免許証)を取得したばかりだからと思い、発進時は身構えて力が入ったけど、暫く走行して信頼する事が出来る様になった。
そりゃぁそうか……安心して任せられない人に免許(魔道車運転免許証)は交付しないよね。

「彼女ぉ〜……? 何だい急に?
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