第9話:「お前はイーブイか!?」
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
その様な贅沢な事を言ってる場合じゃない。
「痛みを伴う成長を嫌う人が多い事を僕は知ってる。でも!このままじゃ君は、僕に勝つ前に殺される!」
「う……」
一方の山賊達はアムとグートミューティヒのやり取りの意味が解らずキョトンとしていた。
「……何やってんだこいつら?」
「……さあ……」
アムは観念したかの様に箱を開け、中に入っている10種類の進化の石を睨んだ。
「ぐ!……」
アムはその時点で既に痛かった。
だが、グートミューティヒの言う通り、悔しい気持ちのまま人間に殺されるのも確かに癪だ。
アムは観念して2つの石を持ち上げた。その途端、
「あ!?が!がああぁーーーーー!」
余りの激痛に手にした2つの石を投げ捨てたくなるが、このまま自分達モンスターを侮辱する山賊を野放しに出来ないと言う思いをバネに2つの石を自分の胸元に押し込んだ。
「ぐ!があー!ぐおぉーーーーー!」
一方、進化の石を2種類取り込もうとしているアムを視て、グートミューティヒはあまりの非常識さに驚いた。
「馬鹿な……取り込める進化の石の数は、1匹1個の筈。イーブイですら石を2個取り込んだって話は聴かないし……」
その一方、アムは激痛に耐えられずに遂に2つの石を放してしまったが、石は既にアムの胸元に刺さり続けてアムと同化しようとしていた。
「があぁーーーーー!あが!がああぁーーーーー!」
「出来るのか?進化の石1匹2個を!」
「な……何が起こってるんだよぉ?」
そして……
グートミューティヒの心配をよそに、アムは2種類の進化の石と完全に同化した。
「……」
無言のアムを見て不安になるグートミューティヒ。
「……何か喋って」
その懇願を合図に、アムは不敵で邪な笑みを浮かべた。
で、2種類の進化の石と同化したアムが始めた事は、いつもの歌だった。
「けっ!何が始まるかと思えば、脅かしやがって―――」
だが、手下@は武器を捨て、おもむろにアムに向かって歩き始めた。
「え?お前、何をやってんだ?」
更に手下Aはぼさっとしながら暢気に呟いた。
「マジックだなぁー」
「何変な事を言ってんだ!目を覚ませ!」
山賊が手下Aを殴るが、手下Aの場違いで急な暢気は一向に治らない。
「マジックだなぁー」
山賊が嫌な予感がしながらアムの方を見る。
「まさか……俺達が使っているモンスター対策耳栓が、あの毒歌に敗れたと言うのか!?」
グートミューティヒはその原因をこう推測した。
「まさか、アイツが取り込んだ2個の石が、アイツの歌をパワーアップさせたのか?」
そうこうしている内に、手下@がアムに抱き付きアムのおっぱいに顔を埋めた。
「イタタタ!もう♪そんなに激しく吸ったらちぎれるじゃない♪そこまで女に飢えてたのね♪」
そして……手下@はアムのおっぱいに頭
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ