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ポケットモンスター対RPG
第9話:「お前はイーブイか!?」
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あぁーーーーー!?」
アムが再び激痛に失神を妨げられたので、グートミューティヒはある結論に至った。
「お前はイーブイか!?」

「があぁーーーーー!」
アムが慌てて飛び起きると、何故か焚火の音がした。
「な!?火!?な?」
アムが混乱する中、グートミューティヒが呆れながらアムに質問した。
「大丈夫かい?イーブイ擬きさん」
「いーぶい?何よそれ?」
「……話せは永くなるけど、訊くかい?」
グートミューティヒの見立てによると、アムは無意識の内に進化の石の力で進化しようとしたが、ダークマーメイドが進化の石で進化したのは久々だったのか、アムは進化に伴う激痛に耐え切れずに失神出来なかった。と言うのだ。
で、ある特定のポケモンを進化させる進化の石に複数反応するポケモンは8種類もの進化先を持つイーブイくらいだと言うのだ。
「と言う訳で」
「どう言う訳よ?」
グートミューティヒはアムに複数の進化の石が入った箱を差し出した。
「好きなのを選んでくれ。ただし、進化の石で進化出来るのはたった1回。しかも、1度進化すると石を使用する前に退化する事は出来ない。だから、慎重に選んでくれよ」
アムは恐る恐る進化の石が入った箱に触れようとしたが、先程の失神を妨げる程の激痛を思い出してしまい、尾びれで箱を叩き飛ばした。
「な……何が進化よ!」
「うわぁ!?」
グートミューティヒは慌てて箱をキャッチして落ちた進化の石を全て拾った。
「あ、あぶねー!これ、結構貴重なんだよぉー!」
「もう騙されないわよ!どうせこれも罠なんでしょ!?」
そんな事知るかと言わんばかりにアムは不貞腐れながら何処かへ去って行った。
「……やはり誰だって怖いんだろうなぁー。痛みを伴う変化って奴を」

その後もアムがグートミューティヒ打倒を目的に尾行を行うが、アムの心境はただ恨むだけ初期とは違って複雑だった。
(グートミューティヒ……アイツ……本当に何なの……)
本当にグートミューティヒを倒すべきなのかさえ疑う程であった。
その時、グートミューティヒが険しい顔をしながら走り始めた。
「え?……今度は何なの?」
グートミューティヒが辿り着いたのは、ヒトカゲを叩きのめした山賊の許であった。
「そこで何をしている!?」
現場に駆け付けたグートミューティヒは、心無き山賊に敗れ重傷を負ったヒトカゲを抱き起した。
「大丈夫か!?」
そんなグートミューティヒを観た山賊が大笑いする。
「何やってんだこの女?普通、モンスターに襲われた俺達の方を心配するだろ?」
グートミューティヒは山賊の嘲笑いをあえて無視し、重傷のヒトカゲに治療魔法のリカバーを掛けた。
「おいおい。この女バカか?人を襲うモンスターにリカバーかけてどうすんだ?」
グートミューティヒは無視を装っているが
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