第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四十三
[8]前話 [2]次話
「どうかとな」
「お考えですか」
「米も主食に」
「麦やジャガイモと同じく」
「そうお考えですか」
「連合は麦も米も食べてだ」
その様にしてというのだ。
「食糧事情はかなりいい」
「我々以上にですね」
「食べるものには困っていないですね」
「あの体格にはそのことも影響していますね」
「やはり」
「そう考えるとだ」
それならというのだ。
「やはりな」
「米もですか」
「主食にすべきですか」
「これまでの野菜ではなく」
「その立場ではなく」
「いいかもとも思う、米は兎に角収穫高が高い」
このことが大きいというのだ。
「しかも今は精白してもだ」
「栄養はそのままですね」
「白米にしても」
「玄米と同じだけの栄誉があります」
「また玄米のままでもです」
「やはり栄養価はかなりのものです」
「ならだ、米を主食にしてもだ」
そうしてもというのだ。
「いい筈だ」
「だからですか」
「我々も米を主食の一つにする」
「そうして食べる」
「そうしていきますか」
「食べ方は色々あるしな」
米のそれはというのだ。
「リゾットもあえばパエリアもあるな」
「はい、それにカレーもあります」
「バターライスにしてもいいですし」
「サハラ風のピラフもいいかと」
「クスクスの様にだ」
本来はサハラの料理である。
「ああしたソースをかけてもだ」
「いいですね」
「その食べ方も」
「ではですね」
「そうした食べ方で、ですね」
「米を食べていきますか」
「主食としてな、食事の改革もだ」
それもというのだ。
「行っていってだ」
「そしてですね」
「食育を進める」
「そのうえで連合を凌駕する」
「そうしていきますか」
「そう考えている、では夕食に入る」
自分のとだ、こう言ってだった。
フレッセルはこの日の夕食を摂ることにした、メニューはオニオンドレッシングをかけたキャベツの多いサラダに。
スパゲティに南瓜のソテー、鯉のカルパッチョに鰯のムニエルそれに牛の赤ワイン煮込みにチョコレートケーキであった。主食はというと。
ご飯であった、彼は出させたバターライスを見つつシェフに言った。
「暫く主食はだ」
「お米にされますか」
「そうしたい、パンやジャガイモでなくな」
「お米であり」
「今日はこれだがカレーライス等もだ」
「お出ししていいですか」
「そうしてくれ、そして家の者達にもな」
使用人達にもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ