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スーパーヒーロー戦記
第4話 マジンガーZ危機一髪
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ら軍団の戦士として蘇るのだ。安心しろ、痛いのは一瞬だけだ。頭を出せ。そうすれば一瞬で頭を割って死なせてやる」
「へぇ、そうなんだ。そんじゃ一丁頼むわ」

 そう言って素直に頭を出す甲児。
 それを見た鉄仮面が思い切り甲児目掛けて剣を振り下ろしてきた。

「わぁぁ! 気でも触れたのかよ兄貴ぃ!」
「こ、甲児さぁん!」

 二人の悲鳴が響く。
 だが、その間も剣は真っ直ぐ甲児の後頭部目掛けて飛び込んできた。
 その剣が正に甲児の頭を真っ二つに叩き割る―――

「ばっかやろう!」

 事はなかった。
 そうなる前にその剣を持っていた腕を掴み背負い投げの要領で投げ飛ばす。
 予想外の反撃を受けた為に鉄仮面の持っていた剣を落としてしまった。
 甲児はそれを拾い上げて得意げになる。ニヤリと微笑みながら今度は甲児が鉄仮面に剣の切っ先を向けていた。

「けっ、何処の世に進んで頭を割って貰おうって輩が居るんだよ! 簡単な嘘に騙されやがって!」

 形勢は逆転した。
 鉄仮面は丸腰。反対に甲児は武器を手にしている。それが甲児に余裕を生んでくれたのだ。

「次代遅れな鉄仮面なんざ被りやがって。てめぇ何者だ!」

 確かに時代遅れであった。あの鉄仮面の下は一体何なのだろうか?
 甲児は剣を使い鉄化面を引っぺがして中を見る事にした。
 剣が見事に鉄仮面に辺り弾かれる。その為鉄仮面の中に隠された素顔が明かされた。だが、其処から見えたのは三人の度肝を抜くには充分過ぎる代物であった。

「うっ!」
「うわぁっ!」
「きゃあああああ!」

 その素顔を見た途端、甲児は言葉に詰まり、シローは仰天し、なのはは絶叫した。
 其処にあったのは脳がむき出しにされ、それを制御装置のついた拘束具で固定した状態の人間の顔が出てきたのだ。その姿は余りにもおぞましかった。

「フフフ、この鉄仮面は俺達の頭蓋骨に当たるのさ。これが無いと脳が剥き出しにからな」

 そう言って落ちていた鉄化面を拾い被る。おぞましいとは正にこの事だ。こいつは拉致され、忠実な人形になるように改造を施されたのだ。余りにもむごすぎる光景だった。

「なるほどな、お前は一度死んで脳に機械を埋め込まれたんだな。誰かの命令で自在に動く操り人形の様にされたって訳だな?」
「その通りだ。楽で良いぞ。何しろ自分で考える必要もない。命令どおりに動けば良いのだからなぁ」

 甲児の言葉に鉄化面は淡々とした口調で答えた。
 其処に感情など微塵も感じられない。気持ちが悪かった。
 吐き気がしてくる。こんな奴のようになりたいと思えるだろうか?
 いや、断じて思えない!

「そんなの…そんなの人間じゃないですよ!」
「その通りだよお嬢ちゃん。だから我々は死を恐れな
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