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スーパーヒーロー戦記
第4話 マジンガーZ危機一髪
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人の喧嘩を見ていた。
 だが、其処へ騒ぎを聞きつけたさやかとなのはがやってくる。

「ちょっと、貴方達何してるのよ!」
「わわ、甲児さん止めて下さいよぉ!」

 さやかは呆れたように止めに入りなのははかなり慌てた様子で止めに入った。どうやらなのはにはこの様な喧嘩は物珍しいのであろう。
 二人の仲裁を受けた甲児とボスは仕方なく喧嘩を止めて立ち上がる。

「さやかさん、酷ぇ歓迎だなぁ」
「まぁ、うふふ」

 どうやら二人して相当面白い顔だったのかさやかが口元を抑えて笑い出す。
 それを見た甲児とボスが二人して意味が分からず首を傾げていたのであったが。
 とにもかくにもボス達の協力があってか甲児の自宅の掃除は終了し、皆は自宅の中で一休みしていた。

「するってぇとあれか? 鎧はそのマジンガーZってのに乗ってるってのか?」
「兜だ! 人の名前位すぐに覚えろよこのゴリラ!」
「誰がゴリラだ! 俺様はボスと敬われてんだぞ!」

 相変わらず甲児とボスの喧嘩が絶えない様子である。
 既に子分であるヌケやムチャもお手上げ状態となり二人から遠ざかっていた。
 さやかは呆れた顔で二人を見ており、なのははと言うとシローと楽しそうに話をしていた。

「へぇ、君海鳴市に住んでんだ。あそこ一度行った事あるけど結構海綺麗だよなぁ」
「うん、夏とか良く海水浴に来る人でにぎわうんだよ」

 掃除が終わった家の中では楽しそうな会話が続いていた。
 だが、その様子を小型のスパイカメラが捕らえている事など誰も知る由もなかったのだ。




     ***




「ふん、マジンガーZの操縦者は兜博士の孫か。唯のガキだな。これならDr.ヘルのお手をわずらわせる事もあるまい」

 スパイカメラから映し出された映像を見てあしゅらはニヤリとする。

「兜甲児を我等の仲間にしてやろう。そうして貴様等と同じ鉄仮面を被せてくれる。そうすればこの日本で我等に対抗出来る者は居なくなると言うものよ」

 あしゅらが笑いながらたたずむ鉄仮面を見ていた。
 その笑いに鉄仮面は只頷くのみであった。しかし忘れてはいけない。Dr.ヘルの命令はマジンガーのデータ収集である。しかしその件にはぬかりはない。既に光子力研究所近辺にもスパイカメラを送った。そして、マジンガーのデータも既に改修済みだ。
 しかし詳細なデータと言うには程遠い外見的なデータしか取れなかった。まぁ、取れただけでも充分と此処は思うしかない。

「あしゅら様。ご報告の件はいかがしましょう?」
「送って置け。さすればDr.ヘルが新たな機械獣をお作りになって下さる」

 あしゅらの命に鉄仮面は頷きその部屋を後にする。
 残った数名の鉄仮面にあしゅらは先ほどの命令を送
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