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スーパーヒーロー戦記
第4話 マジンガーZ危機一髪
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横に回る事でようやく小さな少女を発見出来たのだ。

「あ、始めまして。高町なのはって言います」
「あら嫌だ! そのお年の割りに何て礼儀正しい子かしら」
「ボスより良いかもね? それじゃお願いね」

 そう告げ終えるとさやかはバイクを操りその場を後にしていった。
 そんなさやかとなのはの後姿をボスは物悲しそうに見つめる。
 其処へ二人の青年がやってくる。ボスの子分のヌケとムチャであった。

「ボシュ〜、良いんですかぃ?」
「良いように使われてるだけなんじゃねぇの俺達?」
「うっせぇ! さっさと行くぞてめぇら!」

 負け惜しみに似た叫びを放ちながらも、ボス達はさやか達の向かう家へと道を急いだ。




 それから暫くして、甲児とシローを乗せたトラックが次に住まう家に向かっていた。

「兄貴ぃ、引越しって楽しいよなぁ」
「勿論さ。新しい友達が一杯出来るしな」
「それに光子力研究所から近いからマジンガーに乗るのも簡単だしね」
「その通り! って、これって引越しの良い所なのか?」

 ふと、疑問に感じた甲児は顎に手をあてる。
 そうこうしている間にトラックは家の前に来た。二階建ての結構洒落た作りの家だった。良く言うペンションみたいな物だろう。
 その家の前では数人の青年達が掃除を行っていた。

「おや? 誰か掃除してるなぁ。誰だろう?」
「よぉ、お前さんが此処に住むって言う奴かい?」
「そうだ、俺は兜甲児。あんたは?」

 トラックから降りて甲児が自己紹介をした。
 だが、それに対し甲児に向かってきたのは青年の言葉ではなく拳だった。

「おっと! 何しやがんだ!」
「へっ、ちぃとばかしイケメンだからって良い気になるんじゃねぇよ! その面南瓜みてぇにしてやらぁ!」

 そう言うなり再び拳が放たれる。が、またしても甲児はそれをかわす。

「へっ、面白ぇ! 丁度腕がウズウズしてたところだ! 喧嘩なら買ってやるぜ!」

 すっかりその気になり殴りかかってきた青年をあべこべに殴り返してしまった。
 その拍子に後ろにぶっ倒れる青年。

「や、野郎〜、よくもこのボス様を殴ったな〜」
「何ぃ? それが名前なのか? 変な名前だなぁ」
「やっかましい! これはあだ名だよあだ名! 因みに本名は作者も分からないから伏せられてんだよコンチクショウ!」
「それじゃ名前と大差ないじゃないか!」

 言うなり激しい殴り合いが始まった。
 ボスが殴れば甲児が殴り返し。甲児が殴ればボスが殴り返す。
 一長一短の戦いが其処にあった。

「ボシュ〜! やっちまえぇ!」
「其処だ其処だぁ、畳んじまえぇ!」

 子分のヌケとムチャがボスに声援を送る。
 その横でシローも同じように声援を送り二
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