第4話 マジンガーZ危機一髪
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ーは戦闘面ではまだ未熟な面が多い事が欠点となっております。其処は兜甲児様と同じようですね】
「ちぇっ、おしゃべりなデバイスだぜ」
自分の事を棚に挙げられたのが余程不満だったのか不貞腐れる甲児。
やがて、一通りの説明を受けた後、弓教授は溜息を放っていた。
「いやぁ凄い技術の結晶だよこれは。我々の世界では絶対に真似出来ないだろうねぇ」
【それは私達も言えます。私を作った物達の技術力ではあのマジンガーZは恐らく作れないだろうと思います】
「あぁ、あのマジンガーZは私の恩師兜博士の血と涙の結晶と言っても良い。嫌、何と素晴らしい作品を遺して下さった事か」
ふと、そう言った弓教授の目から一筋の涙が零れ落ちた。彼もまた、兜博士の死を嘆いていたのだ。
そんな弓教授を甲児は見ていた。
「っと、何時までも積もる話をしている訳にはいかないな。さやか、早速甲児君達が住む家の掃除に取り掛かってくれ」
「分かったはお父様」
「あ、それなら私も手伝いますよ」
さやかに続いてなのはも立ち上がってそう言う。
「良いわ、それじゃついてきて頂戴なのはちゃん。これから一緒に手伝ってくれる人達を呼んでくるから」
「頼むぜさやかさんになのはちゃん。俺達は元居た家から家財道具を持ってくるからさ」
そう言うとさやかとなのはは手伝ってくれると言う者の元に向かい、甲児とシローは家財道具を持ってくる為にかつての家に取りに行った。
その間、弓教授達は格納したマジンガーZの整備を行う事となった。
「それでさやかさん、その手伝ってくれる人ってどんな人達なんですか?」
「すぐに分かるわ」
そう言ってさやかが訪れたのは伐採が終わり未だに工事が終わっていない地帯であった。
其処には数台のバイクに乗った青年達が我が物顔で走り回っていた。
するとその中の一台がさやか達の所へやってきた。
「よぉ、さやかぁ!」
「ボス。ちょっと頼みたい事があるんだけど」
バイクに乗ってやってきたのは大柄な青年であった。
大きな顎に丸目玉、そして太い眉毛にオレンジ色のシャツを着た青年であった。
「頼みも何もさやかちゃんのお頼みだったら喜んで引き受けるぜぃ!」
「あら頼もしい。それじゃこれから行く所の家の掃除をして頂戴な」
「へ? 何で?」
頼みと言うから聞いてみれば嫌に面倒な事を言われた為に嫌そうな顔をするボス。
「今度その家にある男の子が引っ越してくるのよ。だからその子が何時来ても良いように掃除しなきゃいけないの。分かった?」
「ちぇっ、わぁったよ。ところで…そのちっこいのは誰だ?」
ボスがさやかの後ろに乗っていたなのはを見る。今までさやかばかり見ていた為に気づかなかったのだろう。
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