第4話 マジンガーZ危機一髪
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博士にお孫さんが居たなんて。私はかつて兜博士の元で教えを受けていた事があったんだよ」
光子力研究所内にある応接間で弓さやかの父であり現光子力研究所所長の弓弦之助が甲児達と会っていた。
弓教授はかつて甲児の祖父兜十蔵の愛弟子であり、十蔵が引退するのを起に此処光子力研究所の所長を任されたのだ。そして、先の戦闘で自宅が崩壊してしまった兜兄弟の為にわざわざ別の家を用意してくれていたと言うのだ。そしてマジンガーZは此処に格納され万全の整備を行ってくれると言う。嬉しい事づくめである。
「いやぁ、こちらこそわざわざマジンガーZを格納してくれる上に新しい家を提供してくれるたぁ至れり尽くせりですよ」
「本当本当、俺達の家なんてさっきの戦闘でもうバラバラになっちゃったからねぇ」
この申し出に甲児もシローも諸手を挙げて喜んでいた。
人間住まいが無ければ道端で寝なければならない。
それは余りにも辛いと二人は思っていた所だったので嬉しい限りなのでもあった。
「あぁ、それとなのはちゃんだったね? 残念だが先の戦闘で殆どの道路が破壊されてしまって交通出来ない状態になってしまっているんだ」
「そうなんですか」
反対になのはの方は暗い顔になっていた。
先の戦闘の影響か海鳴市へ行く道の殆どが通行できなくなってしまっていたのだ。
勿論あの時使っていた獣道も例外ではない。
パイルダーで飛んで帰ると言う方法はあるがあの甲児の運転で更に飛行までつくのであれば冗談ではない。
かと言って自力で帰るのも無理がある。下手に飛んでる所を目撃されようものなら忽ち大問題になってしまう。それに、もう少し此処に留まりジュエルシードに関する情報を仕入れておく必要もありそうだ。
しかし、だからと言って帰れないと言うのは9歳の女の子には少々酷な話であった。その事実を突きつけられて平気で居られる程なのはは頑強な心を持っていない。
「心配すんなよなのはちゃん。何なら俺達の家に泊まれば良いじゃねぇか」
「そうそう、なのはちゃんには兄貴が随分世話になっちまったしさぁ」
「シロー! てめぇは一言余計だってんだよ!」
付け足すように言うシローに甲児がふてくされた顔でそう言う。
そんな二人をなのはは申し訳なさそうに見ていた。
「でも、良いんですか?」
「なぁに、賑やかな方が俺も楽しいしさ。なのはちゃんにはあの時結構助けて貰ったからこれでおあいこさ」
笑いながら甲児はそう言ってくれた。
それが何よりもなのはを安心させてくれた。だが、それとは対照的にさやかは心配そうな顔していた。
「大丈夫かなぁ? 男二人の中に女の子一人で居るなんて」
「ん? 何か不味いのか?」
「だって甲児君なのはちゃんに変な事しないって保障ある?」
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