第4話 マジンガーZ危機一髪
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「や、やべぇ!」
「こ、甲児さぁん!」
なのはの悲鳴が響く。
目の前では二体の腕がパイルダー目掛けて迫ってきているのだ。
「う、うわぁ!」
甲児も叫んだ。
その際に咄嗟だったのだろう。レバーを引いた途端、Zが押さえ込まれていた力に抗ったのだ。二つに分かれていた機械獣はZの力によりまた一体に戻されてしまう。
「す、凄い…マジンガーZのパワーは想像以上だぜ。あの機械獣を相手して…」
改めてマジンガーZの力に驚かされる甲児。
だが、その時だった。突如一つになった機械獣が空を飛び出したのだ。そのままZごとグングン高度を上げていく。
「や、やばい…このままの高度で落とされたらマジンガーは平気でも中の俺達がやられちまう!」
「な、何とか出来ないんですか?」
「駄目だ、ガッチリ捕まれてて振り解けねぇ」
先ほどのようにレバーを動かしているのだが全く無反応であった。
まだ上手くマジンガーを操縦できていないツケが此処に来て出てしまったのだ。そして、遂に上空約5千メートル辺りに差し掛かった所でマジンガーは機械獣から切り離されて落下していった。
「うわあああああああ!」
「きゃあああああああ!」
二人が悲鳴を上げる。だが、どうしようもない。
飛行能力を持たないマジンガーには成す術がなかったのだ。5千メートルの高さならマジンガーでなら落ちても問題はない。
だが、甲児となのはは別だ。ショックで気を失う危険性がある。16歳の甲児でそれなのだから若干9歳のなのはには死活問題であった。最悪臓器が破裂し死に至ってしまう。
(畜生、こんな所で死んで溜まるか! お爺ちゃんのマジンガーをあんな奴等に渡して溜まるかよぉ!)
(嫌だ、嫌だよぉ! 皆とお別れなんてしたくない。死にたくないよぉ!)
だんだんと地面に近づいてきている。成す術がなくなったと知り、甲児もなのはも目を瞑り死を覚悟した。やがて、Zの巨体が地面に激突した。
【プロテクション】
その瞬間だった。レイジングハートから音声が発せられた。
かと思うと甲児となのはの体を薄い魔力の膜が覆っていたのだ。そのお陰か二人とも外傷もなければ痛みもない。
「な! 生きてる…俺、生きてるぞ」
「い、今のって…もしかして、レイジングハートが?」
【その通りです】
なのはが持っていたレイジングハートがそう告げる。
どうやら落下の直前に防御結界を張ってくれたようだ。これのお陰で二人共無事で済んだようだ。
「有難う、レイジングハート」
【マスターが居なくなっては私を扱ってくれる存在が居なくなりますからね。デバイスとしてはマスターの命を守るのは当然の義務です】
「なぁ、それだと俺を守ったのってついでっ
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