第4話 マジンガーZ危機一髪
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た。
「畜生! 折角用意してくれた家を壊しやがって! 見てやがれよ機械獣め、マジンガーで叩きのめしてやる!」
自宅を壊された甲児が怒りを露にしながら操縦桿を握り締める。
目指す先は勿論光子力研究所。そして、それは機械獣も同じ事であった。
兜甲児の操縦するパイルダーを追って。研究所内に治められている光子力エネルギーと超合金Zを奪う為に。機械獣は光子力研究所を目指していた。
「こ、甲児さん! 機械獣が!」
なのはが後ろに向かって叫ぶ。見ると機械獣が空を飛んでいたのだ。
驚きであった。今度の機械獣は空を飛べるようだ。瞬く間に距離を詰められていく。
「畜生! なのは、しっかり捕まってろ! ちょいと無茶するぜぃ!」
「えぇ! わっ!」
言うや否やいきなりパイルダーの速度が増した。
それだけでなく角度が急に変わったりしているのだ。
ジェットコースターを拘束具なしで乗っている感覚がなのはの中に襲い掛かってきた。
「ご、ごうじざあああああん! め、目が回るううううううう!」
「黙ってろ! 舌噛むぞぉ!」
叫ぶ甲児。
目の前にはやっと光子力研究所が見えてきた。
「頼むぜマジンガー、俺と一緒に戦ってくれ。マジーンGO!」
甲児が叫びながら手元のボタンを押す。
するとそれと連動して目の前にあった貯水槽が開き、その中からマジンガーZが現れた。それとドッキングしようとZの上空に飛ぶ。
だが、其処へ機械獣の攻撃が繰り出された。
「うおっ!」
咄嗟にそれを回避しそのまま直角に落下していく。
「パイルダーON!」
叫びと同時にZの頭部とパイルダーがドッキングした。
Zの両目が輝き中の計器が光り輝く。
パイルダーとZが、兜甲児とマジンガーZが今一つになった瞬間だ。
「行くぞ機械獣!」
Zを動かし機械獣と向き合う。
”ギャオオオォォォン!”
突如機械獣が雄叫びを挙げた。
それを聞いた甲児が一瞬驚き竦みあがってしまう。だが、すぐに我に返った。
「何を怖気ずくんだ。俺は今唯の人間じゃないんだ。超人兜甲児なんだ。あんな機械獣なんかに負けるかよ!」
自身を叱咤して奮い立たせ、気力を上げて機械獣に臨む。
地響きを立ててZが走り、目の前の機械獣に向かっていった。
「この野郎! マジンガーの鉄拳を食らいやがれ!」
甲児がZを動かし、Zがそれに応えて拳を突き出した。
だが、その時、信じられない事が起こった。何と、目の前で機械獣が二体に別れたのだ。
前のドグラ、後ろのマグラ。二体が一つになる事で機械獣ドグラ・マグラは完成していたのだ。
二つに分かれたドグラとマグラがZの両腕を押さえ込み動きを封じた
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