第4話 マジンガーZ危機一髪
[12/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
であった。
嫌、甲児の方が遥かに恐怖に打ち震えていた。何しろ自分の手でその者を殺してしまったのだから。足が竦んでしまい立ち上がる事も出来ない。
そんな甲児やなのはを見てシローは首を傾げていた。
「おかしいなぁ。寒さを感じるにはまだ早いし…」
等とシローが呟いていた時だった。
甲児の居た箇所は丁度窓を背にする位置だったのだ。其処から鉄仮面が数人飛び込んできた。
「うわぁ! 兄貴ぃ!」
シローが叫ぶが満足に動ける甲児ではない。
そんな甲児に向かって鉄仮面の剣が容赦なく振るわれる。
だが、その時だった。
突如鉄仮面達の体を奇妙な輝きを放つ鎖が彼等を雁字搦めにしてしまった。
「な、何だこれは!」
驚く鉄仮面達。どうにか振り解こうとするがかなり頑丈なのかとても引き剥がせない。その間に甲児は立ち上がりその場から下がった。
「こ、これって?」
「間に合って良かったよ」
声がした方を向くと其処にはユーノが居た。どうやらあの鎖を放ったのは彼のようだ。
「ユーノ、あれやったのお前なのか?」
「はい、あれはバインドと言って対象の動きを封じる事が出来るんです」
「凄ぉい! ねぇユーノ君。それって私にも出来る?」
すっかり安心しきって皆がユーノに話しを聞いている。
だが、そんな中、鉄仮面達全員がバインドを引き千切ろうと力を込め出したのだ。ミシミシとバインドが千切れ始める音がしている。
それにギョッとする一同。
そんな時、外の方から数発の銃声が響いた。見ると、先ほど立っていた数人の鉄仮面達は地面に倒れていた。
驚き一斉に外に行くと其処には警官隊がやってきており発砲した後があった。
「よう、大丈夫か? てめぇら」
「助かったよ警官隊のおっちゃん」
警官隊の到着によりどうにか一安心できた甲児達だった。
***
『あしゅら男爵、失敗です! 兜甲児の元には警官隊がついてしまいました』
鉄仮面が通信を発する。
それを聞いていたあしゅらが苦虫を噛んだ顔をしている。
「うぬぅ、兜甲児を生きたまま捕らえようと思っていたが、こうなれば機械獣を使って兜甲児を殺してやる! 機械獣ドグラと機械獣マグラを出す!」
あしゅらがそう言ってある部屋に入る。それは巨大なロボットを格納する格納庫であった。そして其処には一体の機械獣が居た。
「機械獣よ! 兜甲児を殺せ! 奴が死ねばマジンガーを操る者が居なくなる。即ちこの世界でDr.ヘルに対抗する者が居なくなると言う事だ!」
そう言って持っていたバードスの杖を掲げる。するとそれに呼応し機械獣が雄叫びをあげる。
***
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ