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スーパーヒーロー戦記
第4話 マジンガーZ危機一髪
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爺ちゃんが死んだんだぞ! 家族が死んだんだぞ! あんたに分かるってのかよ!」
「ふん、何さ! 大の男がメソメソしちゃって情けないったらありゃしないわ!」
「何だと!」
「おまけにその憤りをこんな小さな女の子にぶつけるなんて、それでも貴方男の子なの?」
「う…」

 さやかのその言葉は甲児の胸に痛く突き刺さった。
 自分は一体何をしていたんだ。
 祖父を失った悲しみから我を忘れ、なのはやレイジングハートに当り散らしてしまった自分に改めて恥を感じた。
 それと同時にさっきまで胸を締め付けていた怒りと悲しみの感情がふっと消え去っていくのを感じた。そして、それと同時に自分が何と愚かな行為をしていたのだろうと言う事に気づき深く後悔していた。

「すまねぇ、俺どうかしてたみたいだよ」
「分かったみたいね。でも謝るのは私じゃないでしょ?」

 さやかが笑いながら言う。それに甲児は頷く。
 そしてなのはの方を向く。
 そうだ、俺はこんな小さな子にあんな酷い事をしちまったんだ。甲児は小さくなる思いでなのはの方を向き同様に深く頭を下げた。

「御免なぁ、なのはちゃん。それにレイジングハートも。君達に当り散らすなんて俺どうかしてたよ」
「いえ、大丈夫ですよ」

 笑いながらなのはが言う。
 その笑顔を見た甲児の顔にやっと安堵の表情が浮かび上がる。

「やれやれ、短気な兄貴を持つと弟も苦労するぜ」
「そうね、甲児君よりなのはちゃんの方がずっと大人だわ」
「そ、そりゃねぇよ皆してさぁ」

 一同からそう言われたものだから大弱りな甲児なのであった。
 そんな甲児を見てその場に居た一同が大声で笑った。
 祖父、兜十蔵の死で心が押し潰されないようにする為の回避策としての笑いだとしても、今は皆は大声で笑ったのだ。




     ***




 機械獣を破壊されたあしゅら男爵は苦渋の思いを胸にバードス島へ帰り着いていた。
 其処であしゅらが見たのは、怒り狂い自らが手掛けた機械獣を次々と破壊し続けるDr.ヘルの姿であった。

「な、何をなさっているのですか! お止め下さい。Dr.ヘル!」
「五月蝿い! 貴様にはプライドがないのか! ワシが手塩を掛けて作った機械獣がああも容易く破壊されたのだぞ! 貴様は何も感じないのか?」

 Dr.ヘルは怒り狂っていた。
 目は血走り、怒りのオーラがむき出しになっている。
 その姿は正しく地獄の魔王を思わせる風貌でもあった。
 そんなDr.ヘルを前にあしゅらは尚も意見する。

「ですが、たかが2体のロボットでは御座いませんか。その様な輩など…」
「たわけ! あの二体など最早問題ではない! 貴様はおめおめと逃げ帰ってきたから見てなかったのだろう。これを見ろ
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