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夢幻水滸伝
第三百五十一話 ソーサラーとしてその七

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「お酒飲んで寝るわ」
「そうされますか」
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「寝るわ」
「そうされますか」
「そしてまた明日よ、しかし旗揚げしてすぐに」
 勢力の話もした。
「ヒューストンとその周辺がね」
「勢力圏となりましたね」
「多くの街や村がね」
「勢力になりましたね」
「ええ、そして」
 それにというのだった。
「さらに降る街や村が出て来ているわね」
「そうなっていますね、ですが」
 ここで視聴は表情を固くさせた、そのうえでデリーロに言った。
「このテキサス州は独特の風土がありまして」
「政でなのね」
「はい、それぞれの街や村の独立心が強く」
「起きた世界でも所謂漢のってのが強いわね」
「それがありまして」
 それでというのだ。
「ヒューストン周辺は兎も角です」
「他の街や村はそうはいかへんわね」
「左様です」
「あたしもテキサス出身よ」
 書類にサインをしつつ笑って話した。
「そやからね」
「そうしたことは、ですか」
「もうね」
 それこそというのだ。
「わかってるつもりよ」
「左様ですか」
「ほな軍を送って」
「そうした街や村をですね」
「攻め落としてね」
 そうしてというのだ。
「降すわ」
「そうされますね」
「この世界の不文律よね」
「はい、時として干戈を交え」
 即ち戦ってとだ、市長は答えて話した。
「それで以て決める」
「敗者は降る」
「ですがその立場はご主人様と従者ではなく」
「上下関係は出来てもね」
「階級のない」
 そうしたというのだ。
「間柄としてです」
「付き合っていくわね」
「奴隷もありません」 
 市長はきっぱりと言った。
「基本は」
「ある地域もあるのね」
「中には。ですが」
 それでもというのだ。
「殆どです」
「ないのね」
「そしてアメリカもです」
「敗者は仲間になって」
「それで終わりです」
「わかったわ、ほなその不文律を守って」 
 アレンカールはここまで聞いて理解した顔で述べた。
「そうしてね」
「州の統一を進められますか」
「ええ」
 まさにというのだった。
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