第3話 始動、マジンガーZ
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けないったらありゃしないぜ」
「うっせぇなぁ! 分かってるんだよ。だけどどうやって戦えば良いんだ? 殴るだけじゃなくて何かもっとパッとした武器とかないのかよ?」
辺りのボタンを見ながら甲児が呟いていた。その時、目の前のモニターに十蔵の顔が映りだした。
『阿呆! 何しとるんじゃ? 武器を使え武器を!』
「お、お爺ちゃん! そうは言ってもどれが武器なのか分からないんだ!」
『右のコンソールパネルがあるじゃろうが! それが武器パネルじゃ』
「コンソール? これか!」
十蔵の言った箇所には複数のボタンが設置されていた。どれを押そうか迷っていた時、目の前でアフロダイAがアイアンZに押し倒されていた。迷っている時間はない。試しに一つのボタンを押してみた。
すると、突如Zの腕が飛び出して凄まじいスピードでアイアンZ目掛けて飛んでいったのだ。放たれた腕は分厚い装甲のアイアンZの胸部を何なく貫通して空に舞い上がりZの元へ戻っていった。
「す、すげぇ…」
『あれこそ必殺の一撃、その名もロケットパンチじゃ! じゃが、あんなものまだまだじゃぞぉ』
十蔵が笑う。その前では胸部を貫かれたアイアンZが肩膝をつき火花を散らしている。
「なのは、今だ!」
「うん!」
チャンスとばかりにアイアンZの胸部目掛けて光弾を放った。するとその中から蒼い結晶体が現れ、レイジングハートの中に吸い込まれていく。
回収を終えると、アイアンZは機能を停止しその場に倒れてしまった。残ったエネルガーZが再びZへ向けてビーム砲を放ってきた。
「へん、二度も同じ技なんざ食らう兜甲児様じゃねぇや! てめぇにはこいつをお見舞いしてやらぁ!」
そう言って別のボタンを押す。するとマジンガーZの目からも同じようにビーム砲が放たれた。しかしその威力は桁違いだった。互いのビームがぶつかり合い、エネルガーのビームを弾き飛ばしマジンガーのビームはエネルガーの頭部を吹き飛ばした。
『あれこそ光子力ビーム! あれを浴びた奴は一瞬にして蒸発してしまうわい』
「すげぇ……そんじゃこのボタンは何だ?」
物は試しとばかりに別のボタンを押す。すると今度はマジンガーの口から猛烈な突風が発せられた。
しかし、それは唯の風ではなかった。その証拠にその風を浴びたエネルガーの体が瞬く間に腐食していったのだ。装甲は錆びてボロボロになりその場に立ち止まってしまった。
『どうじゃ驚いたか! あれこそ強力な酸を含んだ風を放つルストハリケーン! あの風を浴びた奴に待つのは腐敗の道だけじゃわい!』
モニターの前で十蔵が笑いながら言う。そんな十蔵の笑い声が聞こえないまでに甲児は驚き震え上がっていた。あの二体の強力な魔神をこのマジンガーZはいとも容易く倒してし
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