第3話 始動、マジンガーZ
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からよぉ。それなら教えてくれよ! あいつらをやっつけないといけないんだ」
『オッケーよ、簡単にだけどレクチャーするわ。良い? まずは―――』
少女、弓さやかが甲児に簡単な操縦法を教えている間、なのはは一人二体の魔神を相手にしていた。
魔神からしてみればなのはなど周りを飛び回る羽虫程度でしかない。その為手を振り回して振り落とそうとする。
が、なのは自身も其処まで馬鹿ではなく、腕をかわし何度も光弾を叩き込む。しかしそれでも敵の装甲を破る事は出来ず苦戦は必死であった。
其処へ更にエネルガーが目からビーム砲を放つ。間一髪でそれをかわすなのは。あんな物を直撃したら一瞬で蒸発してしまう。
息を呑みそう思っていた為に、彼女の動きは一瞬止まっていた。
「なのは! 前!」
「え?」
ユーノの声が響く。前を向くと其処にはもう目の前にアイアンZの巨大な手が迫ってきていた。避けるには間に合わない。思わず目を瞑り身を丸めて防御の姿勢を取る。
その時、轟音が響いた。巨大な鉄の塊がぶつかりあった音と似ていた。異変を感じたなのはが目を開くと、其処にはアイアンZを殴り飛ばしたマジンガーZの姿があった。
その隣にはあのアフロダイAも居る。
「こ、甲児さん!」
「待たせたななのは! デカブツ相手は俺とマジンガーZに任せてくれ」
先ほどとは打って変わり自信満々でそう言う甲児。そんな甲児の目の前で殴られたアイアンZが起き上がる。顔は歪に変形していた。どうやらアイアンZの装甲はマジンガーより強度はなさそうだ。
「甲児君、余り無茶しちゃ駄目よ。貴方まだ素人なんだから」
「ちぇっ、言ってくれるぜ。見てろよ! こんな奴らちゃちゃっと畳んでやるぜ!」
息巻きながら大地を駆けるZ。だが、足元の瓦礫に足を躓いて今度はうつ伏せに倒れてしまった。
「いてて、足元に注意するの忘れてた」
「兄貴のバカヤロー! めちゃくちゃかっこ悪いじゃねぇかぁ!」
二人して頭を抑える。ゆっくりと起き上がろうとしたが、其処へアイアンZがやってきてマジンガーを蹴り飛ばす。再び仰向けに倒れてしまうZ。
そんなZの頭部へ足を放とうとするアイアンZ。だが其処へアフロダイAがタックルを当てて吹き飛ばす。
「ほら御覧なさい。早く立ち上がってよね」
「わ、分かってらぁい!」
怒鳴り声をあげながら操縦桿を操作し、Zを起き上がらせる。その前ではアイアンZとアフロダイAが激しい殴り合いを演じていた。力では圧倒的にアイアンZの方が勝っている。しかしアフロダイはその放たれる一撃を逸らしてかわしている。その光景に甲児は息を呑んだ。
「すげぇ、あの子ロボットを自分の手足みたいに動かしてる」
「何ぼうっと突っ立てるんだよ兄貴ぃ! 女の子に負けて情
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