第3話 始動、マジンガーZ
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なのはがハッとする。今は急いで甲児の助けに行かなければならないからだ。此処で無駄話している場合じゃない。
「そ、それじゃ十蔵さん、行ってきますね」
「行って来るって、何処へじゃ?」
今一良く分かっていない十蔵の前でなのはの足元に光り輝く翼が生え、彼女を空へと誘った。その光景に再び十蔵はギョッとした。
「と、飛んだじゃとぉ! 昨今の女子は空も飛ぶんか! しかし……」
十蔵は空に浮かんだなのはを見る。その視線に気づいたなのはが振り返る。
「どうしたんですか? 十蔵さん」
「う〜む、柄は良いがガキのパンツ拝んでも嬉しくないのぉ」
「ふぇっ!」
ハッとしたなのはがスカートを抑える。どうやら十蔵には丸見えだったようだ。カァッと顔が真っ赤になりその場から逃げ出すかの様に外へと飛び出していった。
***
外ではマジンガーが満足に動く事も出来ず良いように二体の怪物に嬲られている光景が続いていた。起き上がろうとするのだがZは未だに手足をばたつかせてるだけで起き上がる気配が未だにない。
「何してんだよ兄貴ぃ! 遊んでないでさっさとやっつけちまえよ!」
「分かってるんだよ。だけどボタンが多すぎてどのボタンで起き上がれるのか分からないんだ! くそっ、このままやられて溜まるかってんだぁ!」
怒鳴る甲児とは裏腹にマジンガーZは全く甲児の言う事を聞かない。初心者がスペースシャトルを操縦するとこうなるのだろう。そんな光景が其処にあった。そんな時、今度はエネルガーZの両目が光り輝き先ほど二体の機械獣を葬ったビーム砲を今度はマジンガーZ目掛けて放ってきた。
「うわぁ、あちちぃ!」
「あっちぃよぉ兄貴ぃ!」
パイルダー内は正に蒸し風呂状態だった。高温が止め処なくパイルダー内に伝わってくる。しかし、当のマジンガーZはビクともしてなかった。あの時は機械獣を10秒と経たずに焼き切った程のビーム砲を受けていると言うのにマジンガーZの装甲には焦げ一つついていない。しかし、このままではどの道パイロットがもたない。
そう思っていた時だった。エネルガーに向かい桜色の光弾がぶつかりそれを吹き飛ばした。
「な、何だ?」
「甲児さん!」
声がした方を向いた。其処にはバリアジャケットを纏い杖状になったレイジングハートを握り締めるなのはが居た。
「な、なのはかぁ? 何だってそんな格好。コスプレじゃねぇか!」
「ま、また言われた……コスプレじゃないのに」
なのは自身にはちょっぴりショックだったのだろうか。結構気にしてるようだ。
「それよりもさぁ、どうしてなのはちゃん空飛んでるの? ワイヤーアクションとか?」
「い、いえ……これはワイヤーとかじゃなくて、魔
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