第3話 始動、マジンガーZ
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してくれよぉ兄貴ぃ! 目が回る〜」
操縦席に居た二人は溜まった物じゃない。高速のジェットコースターの回転を何度もさせられてる気分だった。其処へアイアンZがショルダータックルを当てる。それを食らったZは何も出来ず仰向けに倒れてしまった。
「いてて、くそぉ! 見てろよぉ。今度はこっちの番だ!」
そう言いZを起こそうとする甲児だったが、当のZと言えば無駄に手足をばたつかせているだけで全く起きる気配がない。
「この、くそ、言う事聞けよコラァ!」
「何してんだよ兄貴ぃ! このままじゃ何も出来ずにマジンガーがやられちまうよぉ!」
操縦に四苦八苦する甲児の後ろで野次を飛ばすシロー。そんな二人の乗ったマジンガーZに向かい二体の魔神がゆっくりと迫ってきているのが見えた。
***
「ええぃ、何をしとるんじゃ甲児はぁ! そんな奴らさっさと片付けんかぃ!」
モニターの前では十蔵が檄を飛ばしていた。だが、モニターの前ではその声も聞こえる筈もなくマジンガーZがただただ二体の魔神に嬲られている光景が続いている。
「このままじゃ甲児さんが……私達も行こう!」
「なのは、本気なの? 相手は10m以上の巨人なんだよ」
「でも、ジュエルシードがあるんだから集めないと!」
なのはの言葉に反論できる言葉を失うユーノ。あのまま二体の巨人を放って置く訳にはいかない。だが、甲児はマジンガーの操縦が満足に出来ず苦戦を強いられている。ならば此処は自分が行かねばならない。そうなのはは思ったのだ。
【マスター、敵は以前とは比べ物にならない強敵です。くれぐれも慎重に戦って下さい。何せマスターもまだ戦いに関しては素人同然なのですから】
「は、はい……そうでした」
考えてみれば自分も甲児の事を言える立場じゃなかった。まだ自分もレイジングハートの扱いには不慣れな部分もあったからだ。しかし弱音など吐いていられない。何としても奴らを倒してジュエルシードを手に入れなければ更に被害が拡大してしまうからだ。
「レイジングハート、お願いね!」
【了解しました】
なのはがレイジングハートにそう言うと、突如眩い光が放たれる。
「な、何じゃ!」
「呪文もなしにセットアップが出来るなんて、やっぱり彼女は凄い素質の持ち主だったんだ」
突如放たれた光に十蔵は驚き、ユーノは彼女の素質の凄さに感動していた。そんな中、光が晴れると其処には白いバリアジャケットを纏い一本の杖を手にしたなのはが居た。
「な、何じゃその格好は? お主コスプレの気でもあるんか?」
「い、いえ……これはコスプレじゃなくてそのぉ―――」
「なのは、今は急ごう」
なのはの肩に乗りユーノがそう促す。それを聞いた
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