第3話 始動、マジンガーZ
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ったのだから。しかもあれでまだ試作型だと言うのだから驚きが止まらない。
「あ、あんな化け物をお爺ちゃんが作ったってのかよ」
「それだけじゃないですよ甲児さん、あの二体にはジュエルシードが内臓されてる。多分そのせいで性能が何倍にも増強されてるんです」
ユーノが付け足すように言う。あの二体にはジュエルシードが内臓されているのだ。その為普段の性能の何倍もの力を発揮出来る事が頷ける。
だが、その言葉を聞いていた十蔵は鼻を鳴らしていた。
「何くっちゃべっとるんじゃ! あんなガラクタなんぞこのマジンガーZに比べれば玩具も同然!」
「だ、だけどお爺ちゃん! あいつら物凄く強いんだぜ? 本当に勝てるのかよ?」
「あぁ、確かにあの二体は強い。じゃが! あのマジンガーZはもっと強い! もう失禁しちまう位強いぞぉ!」
一同は正に息を呑んだ。あのマジンガーZは遥かに強いと言う。モニターの前で暴れまわっている二体を遥かに上回るその強さとは一体どれほどの物なのだろうか。甲児の中に不安が募る。だが、その中に甲児は異様な興味を抱き始めた。
どれほどの力を持っているのか見てみたい。あのロボットに乗ってみたい。そう思い出したのだ。
「分かったよお爺ちゃん。俺、あれに乗るよ」
「良く言った! それでこそワシの孫じゃ!」
甲児の決断を喜ぶかの様に十蔵が諸手を挙げて叫んだ。
「ところで、どうやってあのマジンガーZを動かせば良いんだ?」
「Zの足元にあるじゃろう。あのホバーパイルダーに乗り込んでZとドッキングすれば良いんじゃ、ドッキングは全てコンピューターが行ってくれる。お主は叫ぶだけで良いんじゃ。「パイルダー・オン」と」
「へぇ、以外と簡単じゃねぇか」
自信満々に甲児はパイルダーの元へ向かう。その光景を見ていたシローも思わず飛び出した。
「何でついてくるんだよシロー?」
「兄貴一人じゃ危なっかしくて任せてらんねぇよ。俺も一緒に乗る」
「けっ、生意気な弟だ。目回しても知らねぇからな」
笑みを浮かべながら甲児は操縦席に、シローはその後ろのスペースに飛び乗った。最初はすぐに動かせると思った甲児だったが、操縦席を見た途端ギョッとした。辺りには無数のボタンがあるのだ。その光景に思わず頭がクラクラしてきた。
「や、やべぇ、ボタンだらけだ。こりゃ一筋縄じゃいかねぇよ」
「これだよ」
情けないとばかりに溜息を吐くシロー。その光景に不安そうになるなのはとユーノ。
「だ、大丈夫かなぁ甲児さん?」
「心配だなぁ」
【生兵法は怪我の元、と言うことわざもあります。彼は今すぐ止めた方が懸命と思われますよ】
流石のレイジングハートも心配なのかそう言う。と、言うかデバイスが良くことわざを知っていた物だとこ
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