第二十一話 里帰りの準備その一
[8]前話 [2]次話
第二十一話 里帰りの準備
真昼に自分達の里帰りに誘われてだ、白華は目を丸くさせて言った。
「いいんですか?」
「だって家族でしょ」
真昼はその白華に笑顔で応えた。
「白華ちゃんも」
「だからですか」
「将来夜空ちゃんと佐京君は結婚して」
正式にというのだ。
「佐京君は私の弟になって」
「それで私はですね」
「妹になるから」
だからだというのだ。
「それじゃあね」
「私もですか」
「よかったらね」
白華がというのだ。
「一緒にね」
「それじゃあ」
白華は少し考えてから答えた。
「お願い出来ますか」
「来てくれるのね」
「はい」
こう真昼に答えた。
「実は私もです」
「来たいのね」
「はい」
そうだというのだ。
「私も」
「それならね」
「実は」
白華はこうも言った。
「前からです」
「私達の実家行きたいってなの」
「思っていまして」
それでというのだ。
「それならです」
「丁度いい」
「そう思っています」
そうだというのだ。
「本当に」
「それは何よりね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「私もですね」
こうもだ、白華は言うのだった。
「妹になるんですね」
「そうよ、将来はね」
「そこまでとてもです」
「考えていなかったの」
「そうでした」
これまではというのだ。
「本当に」
「そうなのね」
「そうです、それに」
「それに?」
「夜空さんも」
彼女もというのだ。
「そうですね」
「私が長女でね」
「夜空さんが次女で」
「白華ちゃんは三女よ」
「そうなるんですね」
「私から見ればね」
笑顔でだ、真昼は話した。
「妹が増えるのよ」
「もう一人」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「是非ね」
「そうなって欲しいんですね」
「夜空ちゃんと佐京君が結婚してね」
そうしてというのだ。
「このままね、まあね」
「まあっていいますと」
「先だけれどね」
白華が自分と夜空の妹になることはというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ