最年少が一番まとも
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コト出来るのはコイツくらいだろう。
「でも……寂しい(涙)」
本当に本心なんだろう……
デボラさんの両目から涙が溢れてくる。
衣装と同じくド派手なメイクだから、流れる涙が黒くてビビる。
そんな瞬間……やっと俺の左手を離してくれたデイジーさんは、黒いけど寂しげな色の涙を流している母親に抱き付く。
「お母さん……大丈夫よ……ルディー兄も居てくれるし、ピパンさんも助けてくれるし……会いたくなったらリュカ様に頼んで、直ぐに帰らせてもらうわ。だから……お願い。私に一人暮らしをさせて」
大きくは無い。
何時もの様に音量はそれ程でも無いけど、しっかり……そして力強く自分の意思を母親に伝えるデイジーさん。
「おいハゲマン……凄げー金が掛かるかもしれないけど、アリアハンのMDに言って、MHをもう一組作って貰えば?」
「MH……あの機械か。リュカよ……お前が口利きをしてくれるのか?」
「何で僕が!? 貴重なモノと引き換えに売ってくれる様に頼めよ、大商人様」
「簡単に言うな! 神が欲しがる貴重なモノって何だ!?」
け、見当も付かないな?
「“神”だけに“髪”を欲するんじゃね? お前の残りの部分を毛根事捧げちゃえよ(笑)」
「何を馬鹿な事を言っとるんじゃ……まぁそんなモノでアレが買えるのなら、全くもって安い買い物じゃわい。わっはっはっはっはっ!!」
とんでもなく失礼な提案であったが、当のルドマンさんが笑っているのだし、この人達には気にするレベルの話題じゃぁ無いのかな?
父さんなんかは一言も発言してないけど、ずっと胃を押さえている。巻き込んでしまって申し訳ないです。
「まぁ頭を下げるのは絶対にしないけども、僕もハゲマンと一緒にMDの所に行って、僕流にだけど口利きしてやろうか?」
「お前流ってのが気になるな。他人が絶対に怒るヤツじゃないのか?」
「さぁ……怒らせる自信は大いにある」
「じゃぁ駄目に決まってんだろが!」
この大人達は、何時もこんな感じの話し合いなのか?
「じゃぁこうしましょうよリュカさん」
一番の大人であるリュカ様とルドマンさんの会話に割り込んできたのは、能力だけはある青二才野郎……ウルフ宰相。
「この話し合いの場を作り上げ、取り敢えず問題解決に導いた栄誉ある責任者のピパンに一緒に行かせて、MHをもう一組作る様に責任を持たせてMDを討伐させましょう」
……そ、それって……俺!?
リュカ様やルドマンさんの視線が集まる中、恐る恐る自分を指さし確認。
周囲の大人全員から無言で首を縦に振
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