誰も悪くないけどトラブルが発生する事はある
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あるし、最悪リュカ様に頼る事も出来る。
デイジーさんの手を引き立ち上がって一番近くの魔道人員輸送車停を探す……
すると、
「デイジー!!」
と女性の声が。
振り向くと当然デイジーのお母さんが駆け寄ってきていた。
昨日とは別のド派手な衣装を身に纏い。
側には何時も通りに澄まし顔のウルフ閣下もいる。(何か苛つくなぁ!)
「ピパン……何してんだお前?」
お前は何してたんだよ!?
そう言いそうになったけど、今は我慢をして経緯を説明する。
「そ、そうなのね……ありがと」
ド派手なお母さんからは一応の謝辞。
その彼女も寂しかったんだろう……
俺からデイジーさんを引き剥がし、自らに抱き付かせる様に引き寄せている。
のだが、今回の事がかなりのトラウマな彼女は、俺の手を離せないで居る。
勿論その手が胸に押し当てられている状況で。
魔王の如き眼光で「お前、何処触ってんだコラ!」と小声で脅してくるお母さん。
本気でビビる視線ではあったが、如何する事も出来ない俺は「仕方ねーだろ!」と小声で応戦。
それでも俺から引き剥がそうと試みるから、俺はイヤイヤだがウルフ閣下に視線を向けて……
「魔法を使ってもらえませんかね!? 俺もそれで帰りたいのですが!?」
と気付いて無いワケじゃないけど状況を楽しんでいる宰相閣下を促した。
ホント……ムカつくコイツ!
「もう良いのか? 右手も押し当てれば?」
「早く魔法仕えよ!」
苛つく野郎の苛つく台詞に思わず敬語を忘れてしまう。
何でルディーさんはコイツを尊敬してるんだ!?
(グランバニア城内:ルディー宅)
本来ならデイジーさん等は王都の高級ホテル“王国ホテル”のスイートに泊まっていて、部屋探しが終わったら(一段落)そこに帰るのだが、今日は色々な事が巻き起こり一旦城内のルディーさん宅に集合してる。
と言うのも、色々と話を聞いてきた俺からの提案で、早急に今回の件(デイジーさんの部屋探し)を終わらせる事に動き出そうと思い立った。
だから、申し訳ないけどもルディーさんの部屋に多数の人物を招集して貰った。
これで話が纏まれば良いのだが。
ピパンSIDE END
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