ただしイケメンに限る
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任感を評価して“サラミィス”が良いと推薦させて貰います』って断ったんだってよ!」
「ふ、ふん! 自分の事をよく分かってるじゃねーか!」
「推薦されて部長になったサラミィスも、元々から選手としては使えない奴だったけど、部長って立場になって顧問の“ラビル”先生と他校や大会事務所に行き来して、選手以外としての活躍の場を得たみたいだぜ」
「ふ、ふ〜ん……偶然だが、適材適所になったって事か?」
「剣術部の友達は『ピパン君が導いた』って言ってるよ」
偶然に決まってんだろ!
「ピパンくぅ〜ん? この間ぁ中央区に美味しいしアイスクリーム屋さんがぁ出来たんだよぉ! 今度ぉ一緒にぃ行こうよぉ??」
「良いねぇ! 俺の部活が休みで、何か予定の無い時に一緒に連れて行ってよ」
男(イケメン限定)に愛想を振りまく事しか出来ない“ポリノスーン”が猫なで声で話しかける……本当にアイスクリームに興味があるのかは不明。
「え〜……これから冬で寒くなるってのに、アイスクリーム屋は無いわぁ〜」
「な、何よ! 温かいお茶も一緒に飲めば問題ないでしょ!」
女同士の牽制か、“ネモリア”がポリノスーンの提案を否定する。
「まぁまぁ……冬のアイスも美味しいし、温かいお茶と合わせるのも楽しい……それに冬が終われば暖かくなるわけだし、そうなったら皆で一緒に食べに行こうよ」
「「「うわぁ〜……いくいくぅ!!」」」
イライラする!
クラスの女共が給食を前にしてキャピキャピ牽制し合ってピパンの気を引こうとしている。
男は中身が重要だ!
ちょっと家柄が良くったって、ちょっと運動神経が良くったって、ちょっと学校の成績が良くったって、ちょっっっっとイケメンだからって……男の価値はハートだ!!
義務教育なんて大人からの押さえ付けが終わり、真の俺の価値が他人様に知れ渡る様になれば、ヤツの真の姿が露見して本当の漢たる俺が女に囲まれる時が来るはずだ!
アイツになんか俺は負けない。
ギャンルSIDE END
(グランバニア王都:中央地区)
ピパンSIDE
来月ある剣術部の大会で、会場となる予定の中央地区体育館へ俺と顧問のラビル先生は来ている。
エントリーする部員の情報等を大会運営に渡して、控え室等の確保の為の事務手続きなのだが、部長のサラミィスに所用があって俺が副部長として代わりに来ている。
手続き自体は大した労力では無く、本来であれば30分も掛からずに終わる。
だが今回の大会は規模が大きく、しかもフェンシング部の大会と同日開催になっている為、同じ会場を使用する事となる我々(剣術部)にも影響が出ている。
“影響”と言っても時間的なモノだ。
剣術部だけの大会だったら、学校か
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