第2話 脅威のロボット誕生
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ちゃん、さっき家の中から外に出て行ったあのロボットは何だい?」
「あぁ、あれか。あんなの唯のゴミじゃ、試作品に過ぎん」
「試作品なんですか?」
「その通りじゃ。名前はアイアンZにエネルガーZ。どちらもワシが作り上げたロボットじゃ」
やはりそうだ。
十蔵は巨大ロボットを作り上げていたのだ。
だが、一体何故。
「お爺ちゃん、今外ではその二体が暴れているんだ。何とか此処から止められないのかい?」
「あ〜、無理じゃな。あいつら完全に暴走しておる。最早ワシの手に負えんわぃ」
「そ、そんな無責任な!」
なのはの鞄から飛び出したユーノが声を上げる。
それを見た十蔵が興味深そうにそれを見る。
「ほほぅ、昨今の小動物は言葉を発するんかぁ? こりゃ是非とも解剖してみたいもんじゃ」
「えぇ! あ、あのぉ……解剖だけはしないで下さい」
ユーノを庇うようになのはが言う。
そんななのはの事などお構いなしに十蔵がユーノに手を伸ばす。
「お爺ちゃん、そんな事は良いからよぉ。何か手はないのかよ!」
「言ったじゃろうが、あの二体はゴミ同然じゃとなぁ!」
「そんじゃ何か手はあるのか?」
「甲児、お前も先ほど見たじゃろうが、格納庫の奥にあるロボットを」
「あ、あぁ……見た」
十蔵の言う通り甲児は見た。
格納庫の奥には唯一体のロボットが立っていたのだ。
姿かたちはあのアイアンZとエネルガーZに酷似している。
「お爺ちゃん、あのロボットは一体何て名前なんだ?」
「あれこそワシの最高傑作とも呼ぶに相応しいロボットじゃ。全身を超合金Zで身を固め、光子力エネルギーで動く。その様は正しく空に聳える鉄の城。名前を付けるならば、あれこそ脅威のロボット、嫌! スーパーロボット『マジンガーZ』じゃ!」
「スーパーロボット……マジンガーZ」
甲児は再びそのマジンガーZを見た。
物言わぬマジンガーZはまるで甲児を見るかのようにその場に立っていた。
果たして、マジンガーZは動くのか? そして、二体の暴走ロボットにマジンガーZは勝てるのだろうか?
つづく
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