第2話 脅威のロボット誕生
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処に来るんだ?」
「私も兜博士が心配なんです。一緒に行きますよ」
「ちぇっ、物好きな子だぜ。怪我しても知らねぇからな」
舌打ち混じりに甲児は更に地下室を進んでいく。
其処に見えたのは今外で暴れている二体のロボットに良く似たロボットがガラクタのように捨てられているのが見えた。
これを見て甲児は分かった。
祖父はロボットを作っていたのだ。
それも、戦闘用の巨大ロボットを。
「お爺ちゃんが作っていたのは戦闘用の、それも巨大ロボットを作ってたんだ」
「でも、一体何でそれを作ってたんでしょうか?」
なのはが疑問を投げ掛ける。
それに甲児は首を傾げることしか出来なかった。
祖父は甲児にとって尊敬出来る人物だ。
だが、だからと言って祖父の全てが分かる訳でない。
「一体お爺ちゃんはどうして戦闘用ロボットなんて物を作ったんだ? 今のご時勢国際平和連合ってのが出来上がったお陰で戦争とは無縁の世界になったってのに?」
二人の疑問は募るばかりであった。
とにかく奥に進む他ない。
奥に進むと、其処は巨大な格納庫だった。
辺りにはやはりガラクタが散乱している。
もしかしてあの二体のロボットだけしかないのか?
だとしらたあの二体のロボットにどう対抗すれば良い。
そう思いながら更に格納庫の中を進んでいた時、彼らはそれを見つけた。
其処にあったのは巨大な一体の巨人であった。
姿形は先ほど外に出て行った二体の巨人に似ている。
だが、その姿は先ほどの二体とは違い何処か雄雄しく、また頼もしくも見えた。
「こ、このロボットは一体?」
「来たか、甲児」
「あ!」
声がした。
甲児達は声のした方に顔を向けた。
其処には一人の老人と少年が居た。
老人は片目が潰れておりとても怖い顔をしていた。
なのはもその老人には驚き思わず甲児の裏に隠れる。
「兄貴、遅かったじゃねぇかよぉ!」
「シロー! 二人とも無事だったんだねぇ」
「あったりまえじゃわい! このワシを誰だと思っとるんじゃ!」
目の前で怖い顔をした老人が高笑いを浮かべた。
それを見て甲児はホッとなる。
だが、未だになのはは怖がっている。
「ん? 甲児、その後ろの娘は誰じゃ?」
「あぁ、この子かい」
甲児に背中を押されて恐る恐るなのはは前に出る。
「えっと、始めまして。高町なのはって言います」
「ほぉ、あの高町の娘か。道理で嫁さんとそっくりに見える訳じゃわい。こりゃ10年後が楽しみじゃのぉ」
「よせよお爺ちゃん。鼻の下が伸びてるぜ情けない」
孫として情けない祖父の姿は余り見せたくないのだろう。
参った顔で甲児はそう言うと祖父十蔵は顔を元に戻した。
「お爺
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