第2話 脅威のロボット誕生
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明しないといけないからだ。
本来なら余り部外者に話したくないのだが此処まで知られてしまっては話す他ない。
「つまり、お前が偶々見つけたその……えっと何だ、ジュウマンシッポってのが護送中の事故でこの地球にばら撒かれちまったって事なのか?」
「甲児さん、ジュウマンシッポじゃなくてジュエルシードですよ」
「どっちだって良いさ、しかしはた迷惑な話だぜ」
「すみません」
ぶっきらぼうに言う甲児にユーノは深く項垂れる。
そんなユーノの肩を甲児は笑いながら叩いた。
「悪かったよ、その代わりと言っちゃなんだが、俺もそれ探すの手伝ってやるよ」
「え? 甲児さんが」
「こう見えて俺は結構勘が良いんだ。忽ちバシーンと当ててやるよ」
自信ありげに言うが余り信用できそうにない。
だが声に出すとまた怒られたら怖いのでその事は深く胸の内に仕舞っておく事にする。
「そんで、どうして光子力研究所に行きたいと思ったんだ? まさか君みたいなお子ちゃまが近未来のエネルギーを見学したいだなんて事言う訳じゃねぇよなぁ」
「もしかしたらその光子力にあのジュエルシードが関連してると思ったんです。心当たりはありませんか?」
「何言ってんだよ。光子力ってのは富士山麓でしか取れない新元素ジャパニウムってのを使って作られてるんだぜ。そんなジュエルなんちゃらなんてのは使われてねぇよ」
心外だとばかりに甲児は言い張る。
どうやらユーノの宛ては外れたようだ。
だとするとこのまま光子力研究所に行っても時間の無駄にしかならなそうだ。
「ま、乗り掛かった船だ。それにお爺ちゃんもお前に会いたがってたし、とりあえず俺ん家に上がれよ。其処でお爺ちゃんに説明をしてもらえば良いだろうしな」
「はい、それじゃお願いします。でも、安全運転でお願いして貰っても良いですか?」
「ちぇ、しょうがねぇなぁ」
本当はかっ飛ばして行きたいのだが大事な客人を怪我させては不味い。
仕方なく甲児は獣道をそれほど飛ばさずに駆け下りた。
するともう既に目の前は町となっていた。
「此処まで来れば家まで目と鼻の先だぜ」
(た、助かった〜)
甲児のその言葉にホッと安堵するなのはとユーノ。
だが、その時であった。
突如地面が揺れだしたのだ。
「え? 何!」
「これは地震だ。伏せろ!」
急ぎバイクから降りてなのはを下におろし、その上に甲児がかぶさるように横になる。
瓦礫から彼女を守る為だ。
震度はかなり大きく、周りの家々が崩れているのもある。
しかし、それもやがて収まりだし、甲児達は立ち上がった。
「ふぃ〜、とんでもなくでかい地震だったぜ。何時ぞやの大震災並だなぁ」
「はい、でも甲児さんの家は大
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