第2話 脅威のロボット誕生
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んだぁ」
バイクを止めて甲児がなのはの方を見る。
「え? 何がですか?」
「何がって、さっき誰かと話してたみたいじゃねぇか。一体誰とだ?」
「誰って、ユーノ君とですけど」
「ユーノって、あのフェレットとぉ!」
今度は逆に甲児が驚かされた。
何せあのフェレットとか言うユーノと話してたとか言うのだから甲児もそりゃ驚く訳である。
(小さい子は夢を見るっつぅけど、最近の子供の発想にはついていけそうにねぇや)
溜息をつき頬を掻きながら甲児はそう思っていた。
確かに自分も小さい頃は動物と話が出来れば良いととは思った事はあったがそれが出来ないと気づいたのは自分が小学校に入った頃の事だ。
背丈から見るになのははもう既に9歳位にはなっている。
それなのにそんな事を言うって事は側から見たら頭がおかしいとしか思えない。
「それで、そのユーノは何て言ってるんだ?」
「えっと、このままだと意識が飛んじゃう〜って言ってました」
「何だとぉ! イタチの分際で生意気言いやがって! そんなに嫌なら特等席に座らせてやろうかぁ? 何処に居んだユーノは?」
「えっと、今出しますねぇ」
このまま放って置くと結構危なそうなのでなのはは鞄の中に居るユーノを引っ張り出して甲児の前に見せた。
甲児はユーノを受け取り目の前に持っていく。
其処でユーノは目を回していた。
「お、お空がグルグル回ってる〜」
そしてそんな事をうわ言みたいに呟いている物だから今度は甲児が逆にビックリしてこけてしまった。
「うわぁ! イタチが喋りやがったぁ! 俺頭がおかしくなっちまったのかぁ?」
頭を抱えて青ざめる甲児。
そんな甲児に対しなのはは少し頬を膨らませる。
「違いますよ。ユーノ君は普通に話せるんです」
「下手な同情は止してくれ! 俺は頭は悪いがちゃんとした常識は持ってるつもりだよ。なのに何でイタチの言葉が分かるんだぁ? 俺一体何時何処で頭おかしくなっちまったんだよぉ!」
頭を抱えてこの世の終わりかの如く嘆きだす甲児。
仕方なく目を回してるユーノを揺すり起こして甲児の誤解を解こうとした。
「ユーノ君、お願い」
「分かったよ、あの……甲児さん?」
「あん、何だよ……ってわぁ! またイタチの言葉が聞こえるぅ!」
「あの、僕こう見えてイタチじゃなくてフェレットです。それから僕にはユーノ・スクライアって名前があるんですよ」
「な、何だ? お前…喋れるのか? でも何で? 九官鳥やオウムみたいな物か?」
「いえ、普通に喋れますよ。ですからもう驚かないで下さい」
ユーノは甲児になのはとの出会いの事や昨晩起こった事などを説明した。
誤解を解くには其処まで説
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