第2話 脅威のロボット誕生
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
から光子力研究所のある静岡までは車で最高時速で走っても1時間弱は掛かる筈である。
それを30分弱で来るとは相当な事だ。
一体何キロ出して来たのだろうか?
「なぁに、ちょいと近道したのさ。そうすりゃ此処までなんてすぐつけるぜ」
「ち、近道ですか?」
「あぁ、ちょいとした獣道なんだけどさ。其処から行けばかなり時間が短縮出来るんだ。ま、俺でなけりゃ行けない道なんだけどさ」
青年が自信満々に言う。
相当なまでの自信が伺えた。
一体どの様な道なのだろうか?
想像すると少し恐ろしくなる。
「おっと、そう言えばまだ名前を言ってなかったな。俺の名は兜甲児だ」
「私は高町なのはです。宜しくお願いしますね甲児さん」
「あいよぅ、ところで其処のイタチは何だ?」
甲児が視線を落としなのはの隣に居たユーノを見る。
しかしフェレットをイタチと間違えた所を見るに余り動物に関しての知識はないように見える。
「甲児さん、この子はユーノって言ってイタチじゃなくてフェレットなんですよ」
「フェ、フェレット? 言い難いなぁ」
「あのぉ、ユーノ君を連れて行っちゃ駄目ですか?」
「別に良いぜ、賑やかな方がお爺ちゃんも喜ぶだろうしな」
不安げに尋ねたなのはに甲児は笑いながら言ってくれた。
その笑顔になのはは安堵する。
初めて会った時は少し怖い人かと思えたがその実はとても気さくで優しい兄貴分の様な人であった事が分かった。
「さ、乗りな。時間が勿体無ぇや」
「あ、はい」
頷き甲児の手を借りながらバイクの後ろに跨る。
ユーノはなのはが背負っている鞄の中に入る。
下手にくっついていたら振り落とされる心配がある。
「よし、んじゃ行くぜ。しっかり掴まってろよ、振り落とされても助けてやらねぇからな」
「え? それってどう言う―――」
言葉の途中で突然バイクは走り出した。
それもものすごいスピードだ。
軽く80キロは出てると思う。
そのスピードのバイクにしがみつくのはかなり大変な事だった。
しかもそれだけにあらず、何と一般道からいきなりデコボコの獣道を走り出したのだ。
「うぎゃっ! あうっ! えひゃっ!」
物凄い揺れに必死にしがみつきながら口から声が出る。
その声が気になったのか甲児はなのはの方を見る。
「しっかり口を閉じておきな。でないと舌噛むぜぇ」
笑いながら言っている。
これだけの揺れにも関わらず甲児は眉一つ動かさない。
それどころかこの揺れを寧ろ楽しんでいるかの如くだ。
相当の運転技術があるように思われる。
(な、なのはぁ……僕このままだと意識が飛んじゃうよぉ)
「そ、そんな事言ったって〜」
「あん? どうした
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ