第2話 脅威のロボット誕生
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ら男爵の前に立つ。
すると持っていた杖をあしゅら男爵に手渡す。
「これはバードスの杖じゃ。これを使い機械獣ガラダK7とダブラスM2を貴様の意のままに操る事が出来る。この2体を使いジュエルシードと光子力エネルギーを手に入れてくるのじゃ!」
「ははぁっ!」
深く一礼をした後、あしゅら男爵は立ち上がりバードスの杖を高く振り上げた。
「機械獣ガラダK7、ダブラスM2! 目覚めよ! そして日本を火の海に沈めてしまうのだ!」
あしゅら男爵の命を受け、二体の機械獣が目覚めの咆哮を挙げる。
開戦の狼煙をあげるかの如くその叫びはバードス島から響き渡ったのであった。
***
高町家前では荷物を纏めたなのはが何かを待っていた。
その横にはユーノがチョコンと座っている。
「ねぇなのは、何を待ってるの?」
「お父さんがね、さっき電話したら迎えが来てくれるから家の前で待ってなさいって言ってたんだ」
「へぇ、ところでその例の……光子力って何?」
ユーノが尋ねた。
彼にもその名前は真新しい事なのだろう。
だが、それに対しなのはも困った顔で首を傾げる始末だった。
「う〜ん、実は私も良く分からないんだ。今朝ニュースでやってて、凄いエネルギーだって事しか分からないの」
「凄いエネルギー……もしかして、ジュエルシードと関係があるかも?」
「そ、そうかなぁ?」
早合点すべきではないのだろうが違うとも言えない。
とにかく、今は迎えが来るのを待つだけだった。
そんな時、遠くから何かが近づいてくる音が聞こえた。
何かの走る音だ。
それもかなりのスピードの音が―――
何の音だろうと耳を傾けていると、それは突然目の前にやってきた。
突如飛び出してきたのは1台のバイクとそれに跨った青年であった。
それはなのはの目の前に着地して其処で止まる。
余りに突拍子もない光景だったのでなのはもユーノも思わず腰を抜かしてしまう。
目の前に居たのは大型バイクに跨った青年である事は間違いなかった。
上は白いタートルネックの長袖シャツで下は紺色のジーンズを履いている。黒い髪に直角に曲がったもみ上げが特徴的で太い眉毛をした青年だった。
「あんたか? 電話で言ってた高町って人の娘ってのは?」
「は、はい!」
いきなり尋ねられた者だから若干上ずった声で返す。
それを聞いた青年は少女を見て面白かったのか笑い出す。
「悪かったなぁ、驚かせちまって。お爺ちゃんに急いで連れて来いって言われたもんだからすっ飛ばして来たんだぜ」
「そ、そうなんですか?」
すっ飛ばして来たと言うが、電話をしてまだ30分位しか経ってない。
此処海鳴市
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