第2話 脅威のロボット誕生
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謙遜を。これほどの素晴らしいロボット、最早世界広しと言えど貴方様しか作れない筈。一体何がご不満なのですか?」
あしゅらが驚きながら尋ねる。
現にあしゅらの前には数体の機械獣と呼ばれる巨大ロボットが立っていたのだ。
どのロボットも力強く今にも暴れだしそうな威圧感を放っていた。
これだけの凄さがあるのに一体何が不満なのだろうか?
「うむ、貴様が疑問に思うのも無理はあるまい、此処に居る機械獣達が暴れだせばこのバードス島など一分も経たずに海の底に沈む事じゃろう。しかしじゃ、ワシが求めておるのは他にあるのじゃ。これを見よ」
Dr.ヘルがコンソールを操作する。
すると何も映っていなかったモニターに突如夜の町が映りだす。
「Dr.ヘル、これは一体?」
「世界各地に送り込んだスパイ衛星が捉えた映像じゃ。よく見るが良い」
スパイ衛星が映したと言う映像からは、町一体を何か奇妙なエネルギーが覆い尽くす光景が見えた。
これでは何も見えない。
現に映像からは奇妙なエネルギー体のせいで中で何が起こっているのか見えないからだ。
「この奇妙なエネルギー体をワシは疑問に思い調べた。その結果、このエネルギーはこの世界には存在しない未知のエネルギーだとワシは突き止めた」
「何と、異世界のエネルギーなのですか?」
「驚くのはこれからじゃ」
モニターでは先ほどのエネルギーが消え去り、中から現れたのは一人の少女であった。
「見よ、この娘を。彼奴が持っているのは明らかにこちらの世界ではない未知の技術が使われておる」
「確かに、ですがそれだけならば無視しても良いのでは?」
「馬鹿者、この後じゃ! あの娘の足元にある物を良く見るのじゃ」
映像を拡大させる。
すると少女の目の前に蒼い結晶体が落ちていた。
Dr.ヘルが注目したのは正にこれであった。
「あの結晶体からは膨大なエネルギーが検出された。ワシは気になりそれを調べた。そしてあれの正体を知ったのだ」
「Dr.ヘル、あれは一体何なのですか?」
「あれはジュエルシードと言い、遥か古代に異世界で作られたロストロギアなる物じゃ」
「ロストロギア……とは?」
「貴様が知る必要はない。あしゅらよ! 貴様は直ちに日本に渡りあのジュエルシードを手に入れてくるのじゃ! さすれば我が機械獣軍団は正に無敵の軍団となる」
諸手を挙げてDr.ヘルが言う。
それを聞いたあしゅら男爵は再び深く頭を下げた。
「ははっ、このあしゅら男爵! 必ずやそのジュエルシードを手に入れて参りましょう!」
「それともう一つ、光子力研究所を占拠せよ。そして光子力エネルギーを我が手にするのじゃ!」
そう言うとDr.ヘルは長い階段を下りてあしゅ
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