第十八話 最初の決戦その十二
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「残念会の用意をしておけ」
「何を言うかと思えば」
「戯言ですね」
メタルエーだけでなくナリアも言った。
「私達が敗れるなぞ」
「有り得ないことです」
「確実に敗れる」
桃井は二人に毅然として返した。
「お前達はな」
「何故そう言えるのかしら」
マッジョが出て来て問うた。
「私達が敗れると」
「それは簡単な理屈だ」
「簡単な？」
「俺達の方が強いからだ」
腕を組み堂々とした姿勢で言い切った。
「だからだ」
「それでというのね」
「そうだ」
やはりこう言うのだった。
「確実にな」
「貴女は嘘を吐かないわね」
「吐くと死ぬ」
マッジョにも言うことだった。
「俺はな」
「では貴方は死ぬわね」
「負けるからか」
「ええ、お葬式の用意はしておくわ」
「その必要はない、また言うがだ」
「貴女は嘘は吐かないわね」
「その必要はない」
高らかに告げた言葉だった。
「何度も言う、俺は嘘は言わない」
「勝つと言えばなのね」
「勝つ、では海岸にだ」
「ええ、行きましょう」
マッジョは桃井の子の申し出には素直に頷いた、そうして戦隊の面々もそれぞれの組織の者達も海岸に移動した。その頃には戦隊の面々は変身しており。
組織の者達と対峙していた、ギルは彼等を指差して言った。
「約束は守ってもらうぞ」
「俺達が勝てばだな」
「今回は大人しく引き下がる」
ゴーカイレッドに答えた。
「そしてまただ」
「挑んでくるな」
「そうする、しかしだ」
「俺達が負けるとだな」
「ドクターマンは引き渡してもらう」
こうも言うのだった。
「いいな」
「わかった」
ゴーカイレッドは一言で答えた。
「それではな」
「お互いにだ」
「約束を守るな、だが」
「俺達がか」
「約束を守るというのだな」
「負けても次があるのだ」
ギルはその言葉に余裕を以て返した。
「それならだ」
「いいのか」
「そうだ、負けても何度も挑む」
そうするというのだ。
「そねならだ」
「今負けてもか」
「約束を守ってだ」
「またか」
「来る、それよりも約束を破ればだ」
その時はというと。
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