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スーパー戦隊超決戦
第十八話 最初の決戦その十

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「ここでは戦わない」
「場所を変えてですね」
「別の場所で戦うのですね」
「そうする、ここで戦うとだ」
 ぞんざいだが気遣いを見せつつ話す。
「ここにいる人達やお店に迷惑がかかるからな」
「私達もその考えです」
「それはなりません」
 二人もその通りだと答えた。
「だからです」
「戦いの場所は変えましょう」
「そうだな、なら場所はそっちで行ってくれ」
 桃井は二人にこう返した。
「今からそちらに向かう」
「私達が指定してですか」
「そのうえで、ですか」
「そうだ、実は俺達はまだ決めていない」
 このことを隠さずに言った。
「それならそっちで決めてくれ」
「それをそのまま言うとは」
「流石桃井タロウ」
 メタルエーもナリアもそんな彼に驚きを隠せない、そのうえで言った。
「敵である私達も驚くばかりです」
「本当にありのまま言いますね」
「俺は嘘を吐くと死んでしまう」
 このことも正直に言った。
「だから本当のことしか言わない」
「待て、それだとだ」
 ネロも桃井の嘘を吐くことのなさに驚きつつ出て来た、そのうえで彼を指差したうえで言ったのだった。
「わし等が罠を仕掛けているかも知れないぞ」
「そちらが言った場所にだな」
「その危険もあるのだぞ」
 こう桃井に言うのだった。
「それでもいいのか」
「罠があったら潰すだけだ」 
 桃井は毅然として言い返した。
「どんな罠でもな」
「そうするのか」
「そして戦ってだ」
 そのうえでというのだ。
「勝つだけだ」
「そう言うのか」
「罠が何だ」 
 桃井は毅然としたままこうも言った。
「今言った通りだ」
「どの様な罠でもか」
「俺達は破る、そしてだ」
「わし等と戦ってか」
「勝つ、どんな場所でも戦う」
 敵が指定したまさに敵地で罠があるかも知れない場所でもとだ、桃井は揺るがない確かな声で告げた。
「そうする」
「ううむ、そこまで言うとは」
「安心しろ、実は我々もまだ考えていない」
 ワイズルーが答えた。
「そちらが言うと思っていたからな」
「そういえばそうですよね」
 クレオンは言われて気付いた。
「僕達戦隊の方が決めて言って来るって思ってましたし」
「それ故にな」
「ああ、それならね」
 龍井が娘のういと共に出て来て言ってきた。
「丁度ここから一番近い海岸が今人いないから」
「そこに皆行って戦ったら?」
 ういも提案した。
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