第1話 不思議な出会い
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直驚きだった。
だが、今はそんな事気にしてられない。
「よ、よろしくお願いします」
【分かりました。まずは相手の動きをよく見て下さい。必ず一つに纏まる時が来ます。その時になったら私を奴らに向けて引き金を引いて下さい】
「は、はい!」
杖に言われるがまま、とにかくなのはは避けまくった。弾丸の如く人ならざる者が迫ってきているのだが不思議と全く当たらないのだ。
それにはなのは自身も大層驚かされた。
やがて、人ならざる者は業を煮やしたのか辺りに散らばった体を一箇所に集めて一つの集合体になる。杖が待っていたのは正にその瞬間だった。
【今です!】
「いっけええええええええ!」
叫び杖に設置された引き金を引いた。すると杖の穂先から桜色の光が発せられる。
反動でなのはは吹っ飛んでしまうが光はまっすぐにその人ならざる者へと向かった。人ならざる者は合体の直後だった為に避けられずその光に直撃する。
するとその体はバラバラに四散した後霧の如く消え去ってしまった。後に残ったのはその場に落ちていた蒼い結晶体だけである。
「か……勝ったの?」
【おめでとうございます。貴方はすばらしい素質があります】
「そ、そうかなぁ?」
【ですが、戦闘技能などはからっきしです。これでは見てて危なっかしい限りです】
「あ、あうぅ〜」
いい気分だったのが一気に下に突き落とされる感覚だった。
【ご安心を。貴方の戦闘技能は私がレクチャー致します。貴方に教わる意志がおありでしたら私がみっちり教えします】
「本当!? だったら、お願いします」
杖に向かい頭を下げるなのは。其処へ先ほどのフェレットがやってきた。
「有難う。君のお陰で被害をどうにか抑える事が出来たよ」
「抑えたって……これで抑えたって言えるの?」
辺りを見てなのはが呟く。辺りの光景はそれは悲惨な物であった。
コンクリートの壁は穴だらけになり電柱は倒れており床には巨大なクレーターが出来上がっており病院に至ってはほぼ半壊状態だったりする。
これで被害を抑えたと言えるのだろうか甚だ疑問でもあった。
「仕方ないんだ。あれを放っておいたらそれこそもっと酷い被害になってた筈なんだから」
「ね、ねぇ……あの毛むくじゃらは何だったの?」
「あれはロストロギアの一種なんだ。詳しいことは後で話すから、それよりも今はあれを」
「あれ―――」
フェレットが見る方向には先ほどの人ならざる者の中にあったと思われる蒼い結晶体が落ちていた。それになのはは近づく。
とても綺麗な青い宝石のようであった。思わず手に取りたくなったが、それをフェレットが遮った。
「手で触らないで! とても危険な物だから」
「わっ、そうなの?」
慌てたようにフェレットが言う。
そんなものだからなのはもかなり驚
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