第十八話 最初の決戦その八
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「それがよいですな」
「ああ、本当にな」
「若しもです」
晦はさらに話した。
「ドクターマンがその知識や技術を伝えてくれば万全ですが」
「そうでなくてもな」
「そういったものがあちらに確実に伝わらないだけで」
「いいだろ」
「はい」
まさにというのだ。
「それだけで」
「だからな」
その為にとだ、ゼットは確かな声で話した。
「戦いを挑む時にな」
「場所替えとですな」
「それにな」
さらにというのだ。
「ドクターマンを渡すことをな」
「言いますな」
「そうしような」
「彼等の性格はよく知っています」
ナリアは冷静に述べた。
「それを衝くことですね」
「そうだよな、相手の何かを衝くってな」
ヤーブンはナリアにまさにと話した、今は酒ではなくカップの中のコーヒーを飲みつつ話をしている。
「それこそがな」
「戦いというものですね」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「ここはな」
「彼等のそうしたところをですね」
「衝こうな、しかもな」
ヤーブンはさらに話した。
「あいつ等敵である俺達にも約束を守るしな」
「そのことも衝けますね」
「ああ、ただな」
それでもとだ、ヤーブンはこうも言った。
「これで俺達が負けたらな」
「意味がありませんね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「それで負けてあがいてな」
「あれこれ言うとね」
マーダッコはそうすると、と話した。
「恰好悪いわね」
「やはり何事もスマートにだ」
ワイズルーは述べた。
「楽しくな」
「そうしてやることね」
「自分から格好の悪いことをするものではない」
こうマーダッコに話した。
「まことにな」
「ええ、格好悪いことになっても」
「自分から意識してだ」
そうしてというのだ。
「そんなことをすることはな」
「駄目よね」
「それはショーではなくだ」
ワイズルーはポーズを決めて言った。
「愚考だ」
「馬鹿な行いね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それになる」
「馬鹿なことはしないことですよね」
クレオンはワイズルーのその言葉に頷いた。
「自分から」
「その通りだ、だからだ」
ワイズルーはクレオンにも話した。
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