第十八話 最初の決戦その五
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「もうな、だからだ」
「安心していいんだ」
「ドクターマンが何かするころについてはな」
「そういえば意気消沈しているといいますか」
ファミーマはドクターマンを見た感想をありのまま述べた。
「後は何もないといった様な」
「尾羽打ち枯らしただな」
「そんな感じですね」
「まだ死んでいないが」
それでもとだ、マーベラスはファミーマに話した。
「全てが終わった、やるべきことが間違っていたとわかってた」
「後の人生を過ごす、ですね」
「そんな目だ」
「ギアは間違っていた」
ギブケンは腕を組み強い声で述べた。
「このことは間違いない」
「その通りだ」
マーベラスはギブケンの意見を完全に肯定した。
「ああした考えは何時か必ず破綻する」
「そうした考えだな」
「そして破綻してだ」
「間違えたな」
「そのことに気付いてだ」
「今ではか」
「あの通りだ、もうだ」
それこそと言うのだった。
「何かすることもない」
「ドクターマンはだな」
「ことが終わればあの店に戻ってだ」
「商売をするだけか」
「残された人生でな」
「そうね、寂しい気もするけれど」
それでもとだ、ミルフィはマーベラスに深く考える顔で話した、その彼女は足を組みそのうえで言っている。
「それがいいわね」
「余計な揉めごとにならないだけな」
「そうよね」
「これでだ」
マーベラスはさらに言った。
「あの男についてはな」
「心配はいらないわね」
「少なくとも身体があるならな」
そうであるならというのだ。
「自分にその気がないならな」
「何もしないわね」
「そうなるものだ、それにザンギャック達でもな」
それぞれの組織でもというのだ。
「ドクターマンにその気がないならな」
「何も出来ないわね」
「実はな、しかしだ」
「うん、問題は若しかして」
ドッゴイヤーは危惧している顔でマーベラスに応えた。
「ダグデドという連中が復活して」
「この地球に来てだ」
「ドクターマンを利用しようとした時だね」
「今のザンギャック達は悪党でもだ」
このことは事実だがというのだ。
「外道はいない」
「何処か憎めない奴が多いね」
「邪魔者の命を奪うことはあってもだ」
そうすることは行うがというのだ。
「しかしだ」
「おぞましいことはしないね」
「例えば脳味噌だけ出してな」
「最近警戒されている大教授ビアスがしたみたいな」
「ああした風にだ」
「脳味噌だけ取り出して」
「そしてだ」
そのうえでとだ、マーベラスはドッゴイヤーに話した。
「その中にあるものを取り出してな」
「利用しようとすれば」
「利用出来る」
「例えドクターマンにその気がなくても」
「そうだ、しかもだ」
マーベラ
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