暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人)改 再構築
1部 魔窟海鳴市
1章 始まりは突然に
怪しい車に近づくのはやめましょう
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 風都は風が止まらない。すごく住みやすい町だった。俺にとっては悪い思い出しかないけれど、青い空と高層ビルが並ぶ街並みは、今でも頭に焼き付いている。
一方、海鳴は海と山が織りなす自然が豊かな町で、気晴らしにはちょうどいい。波の音が心地よく、緑の山々が視界を癒してくれる。静かなビーチや温泉地もあり、ここでの生活は穏やかに流れていく。
南條姓を得てから1ヶ月たたった春先も近い3月後半、少し寂れた海辺の工業地帯を散歩していた。
古びた倉庫や、使われなくなったコンテナが並ぶエリアだ。
少し殺風景な場所だと思い海のほうに戻ろうとした時に俺は一瞬悪い予感がした。
ここで戻れば何も知らない平和な生活を送れたのだろうが・・・
今思うとこれが分かれ目だったのかもしれないが、そんなことは答辞のおれにはわからなかった。

 その時、一台の怪しいワンボックスカーを発見した。
昔なら絶対に近づかないところだが、
思考が童心になっているので、好奇心旺盛な俺は警戒心ゼロで近づいてしまい、気を失ってしまった。

「なんだろう、あの車…」

 足元に気をつけながら、そろそろと歩みを進めた。廃墟となった工場の影が不気味に伸びている。風が吹き抜ける音だけが聞こえる中で、車に近づくにつれて、心臓が高鳴り、冷たい汗が背中を伝った。
突然、背後から固いものが頭に当たる感触があった。
激しい痛みが走り、視界が揺らいだ。振り向く間もなく、俺はその場に崩れ落ち、意識を手放した。 

 気がつくと縛られていた。
現在、捕まっているようだ。
こんなの簡単に解けるのだが、何かの事件に巻き込まれたのか、
平和な世界だから気が緩んでいた・・・
今まで平和だったのに・・・流石魔都海鳴だな。
まあ、幸いにもAPTX4869を飲ませられなかったが、

 周囲を確認すると、幼女が二人縛られていた。
一人は金髪で気そうな少女
もう一人は紫の髪で深窓の令嬢な少女に見えた。
見た感じ服装もいいものを着ているから、
営利誘拐に巻き込まれたのかもしれない。
とらいあんぐるハートにこのようなキャラがいたっけ?
猿ぐつわされていないから会話は出来るっぽいが、
2次元と3次元では雰囲気が違うだろうな。

「ハァ〜…」

 本当にミスた。
これは絶対に厄介事であり、脱出のプランの成功率が低くなったと感じる。

「あ、あの・・・?」

「ん?」

 紫の髪の女の子が話しかけてきた。
実際に助かる。
どうやって話しかようかきっかけを探してた。

「ごめんなさい。私たちが誘拐されたところに居合わせたから、貴方まで・・・。」

「気にするな。好奇心でそうなったわけだし、言ってみれば私の不注意・・・」

全て人のせいにするとロクな事にならないと、おやっさ
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