第七百五十四話 未成年なのでその一
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未成年なので
エイミーは姉達と煙草について話した、だがどうしても何故吸うかわからずそれでクラスでも言った。
「何で吸うのかしらね、あんなの」
「わかる人間ここにはいないぞ」
ダンがすぐに言ってきた。
「一人もな」
「皆未成年だから」
「酒は十五歳からでな」
連合ではほとんどの国がそうなっている。
「煙草は二十歳からだろ」
「そうよね」
「俺達十七歳だぞ」
「高校二年でね」
「だったらな」
それならというのだ。
「わかる筈ないだろ」
「煙草のことは」
「俺もな」
ダンは自分もと話した。
「当然な」
「わからないわね」
「家族でもな」
「琉球の方のね」
「吸う人いないからな」
「そうなのね」
「遠い親戚でいたか」
ダンはここでふと思い出して言った。
「そういえば」
「おられたの」
「ああ、ただな」
エイミーにそれでもという口調で話した。
「最低な奴だった」
「最低?」
「働かないで図々しくてな」
その人間性の話をするのだった。
「尊大で人の家にな」
「あんたのお家?」
「ああ、誰の家に来るにもな」
その時にというのだ。
「昼の三時位にいきなり今日行く、だよ」
「行っていいかじゃなくて」
「そう言って夕方に来るけれどな」
「夕方って」
「わかるよな」
「ご飯の時ね」
「お邪魔し鱒も言わないでふんぞり返って来てな」
そうしてというのだ。
「大飯かっくらうんだよ」
「それだけでもかなり嫌ね」
「コーヒーも自分で淹れないでな」
「入れろなのね」
「人の家でな」
「相当図々しいわね」
「それで人の部屋に勝手に入るんだよ」
ダンはさらに言った。
「それで本漁ってな」
「勝手によね」
「面白いなんてな」
そうしたことはというのだ。
「全く言わないでけなすんだよ」
「勝手に読んで」
「貸してもな」
「貸したくないわね」
「それで風呂に入ってな」
そうもしてというのだ。
「一泊するんだよ」
「一泊ってどのお部屋?」
「応接間だよ、布団出させてな」
「そこは日本風ね」
「他の家だとソファーだけれどな」
「洋風のお家だと」
「それで寝てな」
そうしてというのだ。
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