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第百三十話 寮生の弁当その五

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「鹿児島弁はね」
「かなりの訛りね、今も」
「それが昔はね」
「もっと、だったのね」
「今お話してる通りね、西郷さんもその薩摩弁で」
 喋っていてというのだ。
「大久保さんも黒田清隆さんもね」
「薩摩藩出身の人は皆そうね」
「その言葉だったのよ、ちなみに今東北のお話したけれど」
 鹿児島の娘はあらためて話した。
「青森方言強いわよね」
「あそこもね、津軽なんてね」 
 青森のこの地方はというのだ、青森県と一口に言っても実は大きく三つの地域に分けることが出来るのだ。
「かなりよね」
「太宰治さんの出身地ね」
「あの人凄い訛りだったのね」
「津軽のね」 
 まさにこの地域の方言でというのだ。
「相当にね」
「凄かったのよね」
「南と北でね」
「方言強いのね」
「日本はね」 
 こう理虹に話した。
「そうなのよ」
「それ面白いわね」
 理虹はここまで話して思った。
「それもかなり」
「そうよね、ただこの学園方言馬鹿にしないわね」
「だって関西だとね」
 理虹はそれならとだ、鹿児島の娘に答えた。
「皆隠さずにね」
「方言使うわね」
「私達だってそうでしょ」
「標準語の喋りでもね」
「訛りあるでしょ」
「ええ」
 理虹にまさにと答えた。
「実際にね」
「それで私達の方言も言わないわね」
「もっと言えば世界中から人来るから」
「日本語だけじゃないわね」
「学園の中歩いていたら」
 そうするだけでというのだ。
「普通に色々な国の言葉聞けるでしょ」
「日本語以外のね」
「私達とのやり取りは日本語でも」
 それを用いて喋ってもというのだ。
「同じ国同士とかだとね」
「その国の言語で喋るからね」
「だからね」
 それでというのだ。
「もう方言なんてね」
「皆気にしないわね」
「あんたもコックニー聞いたことあるでしょ」 
 ロンドンの特定の地域で使われている方言である、かなり独特の訛りの言語として八条学園でも知られている。
「英語は英語でもね」
「物凄いわね」
「他にも色々な言葉が聞けるから」
 そうであるからだというのだ。
「もうね」
「日本語の方言は言われないのね」
「今更よ」
 それこそというのだ。
「もうね」
「そういうことね」
「そしてね」
 そのうえでとだ、理虹はさらに話した。
「妖怪さん達のお話も多いわね」
「ああ、この学園ね」
「私気になってるけれど」
 鹿児島の娘に考える顔で話した、丁度ガジュマルの木の傍を通ったところだった。
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