第36話
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ハッ、話がまとまって何よりだ。さっきから俺様のわからねえ話をチョイチョイしてんのはともかく。」
「あらあら、寂しかったのね、アーロン♪」
「ねえっつの!つーかオフクロはいい加減、モンマルトに着くまで俺の身体の中に戻れっての!」
「はいはい♪」
ユエファにからかわれたアーロンは反論し、アーロンの反論を軽く流したユエファはアーロンの身体の中に戻った。
「―――――しっかし、なかなか盛り沢山だったな。4spgとやらのチェックに街巡り、挙句の果てに郊外まで遠征かよ。毎度毎度、こんな事をやってんのか?」
首都高を走り始めるとアーロンはふと今日一日の出来事を口にした後ヴァンに訊ねた。
「大抵はもう少し暇だが、溜まるとこれくらいはザラだな。なんだ、早くも腰が引けたかよ?」
「ハッ、抜かしやがれ。少なくとも退屈はしなさそうだ。やるからには精々楽しませてもらうぜ。」
「結構結構。若いモンはそうでなくちゃな。」
「ふふっ…………あ――――――そうだヴァンさん。”九区”に寄ってもいいですか?実はポーレットさんからコーヒー豆を頼まれてまして。」
ヴァンとアーロンのやり取りを微笑ましそうに聞いていたフェリはあることを思い出し、ヴァンに確認した。
「ああ、いいぜ。九区の焙煎所だったか。」
「メンドくせぇな…………別にいいけどよ。あん…………?」
フェリのお使いに付き合うことを面倒そうな表情を浮かべたアーロンだったが雨が降ってきたことに気づいた。
「あ…………」
「降ってきやがったな。」
その後、ヴァン達は九区にある市長近くの焙煎所で珈琲豆を仕入れ………旧市街に戻る頃には雨脚も少し強くなっていた――――――
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