第36話
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ヴァンの確認に対して答えたフィーとアネラスの答えを聞いたフェリは二人に心配の言葉をかけようとしたが二人の戦闘能力を思い返して撤回した。
「ふふ、うん。それなりに慣れているから。」
「私達はこう見えても、少なくてもヴァンさん達と同じくらいは修羅場を体験しているよ〜。」
「そりゃ光栄だ。俺のことはエレインや”不動”から聞いてたのか?」
「ん、一応は。悪ぶってるが頼めば滅多に断らないお人好しの委託先があるってジンが。」
「エレインさんはいつか必ず”依頼”をギルドに切り替えてもらう必要がある民間人かつ後輩にとって教育が悪いグレーな委託先でもあると言っていましたけど…………」
ヴァンの確認に対してフィーは静かな笑みを浮かべ、アネラスは苦笑しながら答え
「…………あのクマ野郎にエレインの奴…………」
「クク、その通りじゃねえか。」
「フフ、本人のいない所ではまさに言いたい放題みたいね♪」
「あはは…………………………」、
二人の話を聞いてジト目になってジンとエレインを思い浮かべているヴァンをアーロンは口元に笑みを浮かべ、ユエファはからかいの表情で浮かべてそれぞれ指摘し、その様子を苦笑しながら見守っていたフェリはフィーを見つめ、フェリの視線に気づいたフィーは少しの間フェリと見つめ合った。
「ま、今日の所はこのくらいで。――――――積もる話はまた今度でも。そろそろ夕方だし雨も来そうだから早く帰った方がいいんじゃない?」
「ああ、またな”妖精”に”剣迅”、――――――いや、クラウゼルにエルフィード。」
「ん、今後ともよろしく。”裏解決屋”さんたち。」
「3年前のように協力し合うことがあれば、改めてよろしくお願いします!」
そしてヴァン達はフィー達やディレクター達に見送られて車で去って行き
「……………………」
去って行く車を見つめていたニナは黙ってあることを考え込んでいた。
〜車内〜
「……………………」
「どうしたチビ?さっきから露骨に黙りやがって。あの銀髪の遊撃士が何かあんのか?」
帰り道をヴァンが運転している中、複雑そうな表情で黙り込んでいるフェリが気になったアーロンはフェリに訊ねた。
「えと、その…………多分、共通の知り合いがいると思うんですけど…………えへへ…………何だか上手く話せませんでした。ずっと聞いてて、いつか会ってみたいと思ってたんですけど…………」
「…………話す機会ならまたあんだろ。それまで整理をつけとくといい。」
「…………ヴァンさん…………はい、いつか…………ううん、そのうちきっと!」
ヴァンの指摘に目を丸くしたフェリは無邪気な笑顔を浮かべて頷いた。
「
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