敵ではないです
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た方(俺)と空屋敷内に居る人物との壁役になり、俺と対峙している。
グランバニアのメイド服と違いロングスカートではあるのだが、多分あの太股あたりに細身のダガーナイフを隠してるんだろう……スカートの端を少し持ち上げて臨戦態勢である。
「あれ? やぁピパン君……如何したんだい、こんな所で?」
ボディーガードからは一瞬反応が遅れて、ルディーさんが俺の事に気が付く。
勿論だが彼は俺の事を警戒してないので、普段通りの優しい口調で……
とは言え、俺を警戒している二人の為、俺は敢えて両手を上げて無手+無抵抗である意思を見せて空き屋敷の門から入り身体全体を見せた。
少しだけ開いてる門の隙間からの進入になったので、両手を上げた子供が蟹歩きで入ってくる様を見せている状況だ。
「一体如何したの?」
「あ、いえ……俺が危険人物で無い事をそちらの二人に……」
俺の言葉に最初は首を傾げたルディーさんだったが、直ぐに意味が解った様で、
「こ、こら! 彼は危険じゃ無い! この国の軍務大臣閣下のご子息だぞ! 身構えるなんて失礼な態度を止めなさい!」と……
ルディーさんから言われ、ゆっくりとだが普段の状態(多分、通常警戒態勢)に戻る二人。
外(今、俺等が居る方)が気になった空屋敷内に居た人物が出てくる。
今の遣り取りの声(音)がして気になったんだろう。
俺を阻む感じで立っているメイドの後ろの出入り口から、一人の女性が出てきた。
「ほらデイジー……こちらに来てご挨拶を!」
それに気付いたルディーさんが、出てきた女性に声をかけて俺への挨拶を促す。
だが俺は仰天する!
何に仰天か? 全てにだ!
まずその女性の美しさ……初めてビアンカ様やリュリュ様に出会ったら同じくらいの驚きをするだろう。
そのくらい彼女が美人なのだ!
次の仰天ポイントは……ファッションセンスだ。
黒を基調としたフリルが付いた衣装……“ゴスロリ”(?)と言うのか、俺はファッションは詳しくないからあやふやだが、そんな服でも解るくらいボディーラインを強調している格好。
しかも『胸の谷間は見せるモノ!』と言わんばかりに強調しており、上から下までのスリーサイズを想像してしまう。
リュカ様なら既に見抜いてらっしゃるだろうけど、俺には持ち合わせてない能力の為、思春期の男子らしくあの巨乳の谷間を脳裏に焼き付ける事しか出来ない。
ルディーさんに呼ばれ小走りに彼に近付いて、そして彼の後ろに隠れる様に引っ付き、俺の方へと視線を向ける“デイジー”と呼ばれる美少女。
俺個人の見た目では、凄く高飛車でプライドだけが先を行ってる様に見える……
けど「は、初めまして……デ、デイジーと申します……よ、よろsk……」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ