トラブルだけとは限らないが小さい時の方が解決しやすい
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て付け”って……貴方(ルディー君)が彼(プーサン社長)を信頼していても、それは私には関係無いじゃない! ちょっと……困るわ。幻滅してます!!」
困ったな……凄くご立腹でらっしゃる。
「まぁまぁお嬢さん。落ち着きなさい」
「お、落ち透けませんよ! 部外者は黙ってて下さい!」
本来ならこのタイミングでの部外者(社長)の発言は困り者だが……今は違う。
「おいルディー。立ち上がって死角を作れ」
突然の指示……だが僕は言われるがままに立ち上がり、社長の右横に立ちそちら方向からの死角を作り上げる。
「メリーちゃんももう少し近付いてくれるかな?」
そうやって僕とメリーさんで小さな死角(空間)を作ると徐に社長は眼鏡と付け髭を外した。つまり変装を解き社長から王様に姿を変えた。
「………………っ!!」
確実に叫ぶ事が解ったから、寸前ではあったが事前に僕は左手でメリーさんの口を塞ぎ声を漏らさせない様にする。
効果はあった。
リュカ様も周囲に気付かれてない事を素早く確認(認識?)すると、また手早く変装を戻してプーサン社長へと戻る。
それを僕も確認して、先程までと同じように社長の右隣に腰を下ろした。
色々衝撃な出来事に立ち尽くすはメリーさん。
そんな呆然としている彼女に、社長と陛下の呼び間違いや、当然だが他言する事の危険性を説明する。如何してこういう事をしているのかは今後理解していってもらうつもりだけど、兎も角プーサン社長って人物が今回の中人として妥当であり、トラブルの無い解決に必要ならざる人物である事を伝えた。
「出来るだけ早くに話し合いをするべきだし、その為の場所は僕の事務所……つまりGEOビルのスタジオ内が良いと思うんだけど……そこも提供するから、今この場で日時を決めちゃった方が良いんじゃ無いかな?」
「そ、そうですね……ザルツ君が戻ってくるかもしれませんしね」
「いやぁ……“中央公園東商店街側”までも結構な距離があるし、センス溢れる買い物もしてくるわけだからアイツの方はまだ時間が掛かると思うよ。でも早く決めて、別の事をお喋りしながらアイツを待とうよ。その方が気持ちも落ち着くだろ?」
「そ、そうですね……メリーさんは何時頃が都合良いの?」
「……わ、私的には……明後日……の仕事終わりなんて都合が良いかも?」
「“仕事終わり”って事は……」
「18時30分には職場を出れます」
「じゃぁ19時くらいかな?」
「GEOのスタジオって、あの城前南通にある三階建てビルよね? う〜ん……職場から30分で行けるかしら?」
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