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リュカ伝の外伝
他人の男女関係に失礼な思惑を混ぜてはダメ
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るんですよぉ!」

「解った解った……(笑) 詩的な表現で気持ちを表してもらえて十分に理解できた(笑) でも……そうなると……相談料は……高く付くなぁ(ニヤリッ)」
「ば、万事解決出来るのなら支払いますよ……さ、最悪はお祖父様に仕送りを強請(ねだ)りますから」

「けっ……金持ちの坊っちゃん思考が!」
「金持ちの坊っちゃんですからね!」
リュカ様はグランバニア王家に生まれたけど、若い頃から色々と苦労をしてきた……だから豊富な経験をされて信頼出来るのだろう。

「じゃぁ出かけるぞ」
「え! 今からですか?」
リュカ様は立ち上がり、側に置いてあったご自身のショルダーバッグを掴み、それを室内(スタジオ内)に設置されているロッカーに仕舞い込む。

ちゃんと施錠をしてロッカーの鍵をポケットに仕舞い込むと、僕の方へ向き直り目で何かを言ってきた。
あぁ、そうか……出かけるってそういう意味なんだ。
僕はロッカーに預ける様な荷物は皆無なので、そのまま立ち上がりリュカ様の下へ……

リュカ様も僕が付いてくるのを一度だけ目視すると、後は1階の事務室へ……
事務室へ入ると一目だけビアンカ様に目をやり、そのまま事務カウンター机の引き出しから何やら小さな四角い2つの装置がリングで纏まってる物を取り出した。

あの装置が何なのかは、実は知っている。
と言っても1つだけだけども……
そしてその知ってる1つは魔道車(まどうしゃ)を開閉・起動&停止させる装置だ。

リュカ様が『S・E・K(スマート・エントリ・キー)』と名付けたらしい。
“キー”……つまり鍵だ。
何の鍵か? (プリ)(ピー)(ハンマー)の鍵だ。

S・E・K(スマート・エントリ・キー)内部には小さな魔道結晶(バッテリー)が入っており、魔力の無い僕でも(プリ)(ピー)(ハンマー)の開閉くらいは出来る。動かすには(プリ)(ピー)(ハンマー)へ魔力を送らないと無理なので、僕には動かせない。

因みにもう1つの装置は何なのか解らない。
同じ様な見た目だけども、この事務所に魔道車(まどうしゃ)(プリ)(ピー)(ハンマー)だけだしなぁ……別の遠い場所に置いてあるのなら、ここに仕舞っておいても無意味だしなぁ?

「事務員さん……ちょっと社長の僕は、悩める青少年を助ける為に出かけてくるよ」
「あの魔道車(まどうしゃ)ってので? 何でワザワザ?」
「悩み事ってのは、ドライブ……魔道車(まどうしゃ)の運転しながら訊いて応える方が良いんだ」
「……? 何処でも同じだと思うけど……」

「車窓の景色が変わる方が常に新鮮な気分で居られる」
「え!? アレ(魔道車(まどうしゃ))を動かしながら考
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