暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
人生経験の差
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
申し訳ございません」
「……いや、忙しいってワケじゃ無いからいいよ。でも今日は日曜日……折角の休日だろ? 友達と遊んだりとか……街に繰り出してナンパに勤しむとか……そういうのは良いの?」

「ふ、普段でしたら……僕もそうしたい所なんですけど、今日は大きな問題事に遭遇してしまいまして、リュカ様に是非とも相談に乗ってもらいたいと身勝手にも考えまして、邪魔な存在になる事を承知で来てしまいました。申し訳ないのですが相談を訊いていただけませんでしょうか?」

「………………」
何時もの様な優しげな目では無いが、真剣な眼差しで僕を見るリュカ様。
そして直ぐに作曲作業をしていた道具(主に譜面)をファイルにしまい、それをご自身のショルダーバッグに仕舞い込んで作業の完全な停止表明。

さらに立ち上がると僕の方へ……では無く、通り過ぎて二重扉の向こうに身を潜めてたビアンカ様を見つけ出し(と言うか気付かれてた)て真剣な表情で、「今から本当に重要な事柄を話し合うから、こう言う悪趣味な行為は止めなさい」と諭す様に言い付ける。

「は、はい……」
ビアンカ様もそれが解ったのだろう……
真剣な顔で1階へと戻っていく。
申し訳ない限りである。

重い二重扉を間然に閉め(施錠はしてない)てから、今度は扉から一番離れてるソファーへと行き腰を下ろす。
それを確認した僕は、一番手近に在ったパイプ椅子を掴みリュカ様が座るソファーの前へ設置……そしてそこに腰を下ろした。

準備は整った……
後は僕が相談内容をリュカ様に話すだけ。
簡単な事……

数時間前の事を言えば良いだけだ。
簡単なはずなのに……
半端なく恥ずかしくって言い出しにくい!

これ……本当に他人に言うべき事かなぁ!?

ルディーSIDE END




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ