人生経験の差
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う。
ザルツ君と一緒に教習所へ通っているが、その時が来るのを心待ちにしている……と言うか僕次第だね(笑)
さて……ザルツ君で思い出したが、今の僕はそれどころでは無いのだよ。
駐車場に停まっているP・P・Hに背を向けて、僕は誰かが居る事が判明したGEOビル内に入った。
一応ノックはして入るが、本命ノックは次の扉……事務室へ入る扉になる。
ノック後、室内に入り見回すと……事務員さんと目が合った。
GEO唯一の事務員さん……名前はルービスさん。
プーサン社長の奥さんで、皆さんからは『奥様』と呼ばれている。
何時も同じ場所に座り、業者さんとかが来ると受付とかをしている。
側には何時も付随しているのがホイミスライムのホイミンさん。
こちらは室内の至る所でフワフワしている。定位置は無いらしい。
「あらルディー君……如何したの日曜日なのに?」
「あ、いえ……社長を探してまして……寧ろ僕が訊きたいくらいですよ。奥様は日曜日なのに働いてるんですか?」
「日給をもらいたい為にね(笑)」
「なるほど……それは重要だ」
「まぁそれは半分(?)冗談で、社長が最近何かに真剣に取り組んでて、頻繁にここへ来るのよ。仕事はおざなりなのに、この事務所を手に入れてからは水を得た魚よ!」
「へぇ〜……でも僕にとってはラッキーですよ」
「如何して?」
「社長に相談したい事がありまして……」
「リュカに相談!? ……って事は女がらみで失敗でもしたの?」
「な、何でそうなるんですか!? べ、別に他の事柄でも相談しますよ……リュカ様は頼りになるんですから!」
流石は奥様だ……
動揺しまくってしまい、完全に相談内容の種類がバレてしまってるだろう。
細かい内容までは解らないだろうから、今晩にでも日給を貰うときに聞き出されてそうだ……恥ずかしいなぁ。
「ふ〜〜〜〜〜ん……まぁいいわ。社長なら2階で真剣に何かやってるから、行って相談してきなさいな」
「そ、そうさせてもらいます」
もう目が興味津々。聞き出したくてウズウズしてるのが伝わってくる。
事務室を出て、直ぐ右の階段を上がる。
そして2階へ……そのまま二重扉を通ってスタジオ内へ。
プーサン社長の姿では無く、リュカ陛下の姿の男性が、ピアノを引きながら譜面台に置いてある五線譜面に何かを書き込み作業をしている。
誰が如何見てもリュカ様が作曲をしている。
だが目前の作曲者は、僕の登場で作業の手を止めてしまった。
完全に僕は邪魔者だ。
「お、お忙しいところ邪魔をしてしまって
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