頭で解っていても、身体は従わない事って有るのだよ。
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だけど……サラボナは遠い。
リュカ様の様に魔法を使えるわけでもないし、グランバニア王家が使用していると言われている通信出来るマジックアイテムも持ってないし……お祖父様には無理だ。
じゃぁグランバニアで出来た友達にだろうか……?
いやぁ……いくら何でも力量不足も甚だしい。
失礼極まりない言い方だが、彼ら(少人数の女性も含む)に今回のトラブルを解決できる力量も経験も有るとは思えない。相談するだけ、僕自身の恥部を語り広げてるだけになるだろう。
ではやはり僕よりも年上に相談するのが良いだろう。
だが事がコトだし、女性に相談するわけにはいかない。
何故なら僕が男で有り、男としての意見を大いに聞きたいからだ!
そうなると最初に思い浮かぶのが、僕がこの国で兄の様に慕っているウルフ閣下だ。
あの人は嫌味を含ませないと喋れないところが有るけれど、その膨大な知識量と頭の回転の速さ……そして心根は真面目で優しい性格だから、存分に相談に乗ってくれるはず……なのだが!
今回に関しては役に立たないだろうと僕は推測する。
何故かと言うと……
世の中の大多数の人々には、あの人は性格の悪い極悪人と思われているからだ。
だから……きっと……まだ童貞だ……と僕は思っている。
本人に面と向かって言ったら殴られるだろうなぁ……
でもあの人が力尽くで女性を押し倒す様な事でもしない限り、両人が同意の下での性行為は無いだろうと思っている。
そういう点では、僕の方がほんのちょっぴり大人になってしまったのかもね(笑)
これまた失礼極まりないが、敬愛するウルフ閣下よりも少しだけど大人だと思えたら、大分冷静さを取り戻してきた。
僕はシャワーを終わらせて浴室から出る。
そしてバスローブを身に纏ってリビングルームに……
まだ片付けきってない昨晩の飲み残し&食べ残しを横目に、誰に相談を持ちかけるのかを確定する。
いや……“確定する”とか偉そうに言ってるけど、この手の相談事はあの人に訊くのが一番なのだ……このグランバニアでは!
ルディーSIDE END
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