頭で解っていても、身体は従わない事って有るのだよ。
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「あぅ……わ、私の……服……は……?」
僕から渡されたシーツで身体を隠し、ベッド付近をキョロキョロ見回す。
「多分……そこら辺」
僕は別のシーツで自らの下半身を隠して、ベッドの上で胡座をかきながら彼女の脱いだ服とかがあるだろう場所を指さした。
言われて彼女も視線を向ける。
そしてそこに脱ぎ散らかしておいた状態の自身の服等を身に纏い直す。
その際にまた彼女の大切な部分を見てしまわない様に、僕は彼女に背を向けた。
「あ……お、お待たせしました……着替えは……終わりました」
そう彼女に声を掛けてもらい、僕も身体を彼女の方へと向き直る。
「あの……着替え終わってから言うのは遅すぎるかもだけど……ジャ、シャワーは浴びてく?」
僕はバカなんだろうな。思いついた台詞が今更シャワー?
「あ、いや……きょ、今日は……帰らないと……! あ、“今日は”ってそういう意味じゃ無くて……」
「う、うん。解ってる! 大丈夫……僕もそういう意味で言ったんじゃ無いんだ……へ、変な言い方してゴメンね」
や、やばい……これ以上喋っていると、僕もパニックに陥るかもしれない。
「あの……昨晩のコトは……い、一旦……僕等だけのコトと言う事で……」
「う、うん! だ、誰にも言わない!! だから……ルディー君も言わないで! と、特に……その……「うん! 言わない!」
ほぼ食い気味に彼女の台詞に被せて答える。
それを聞いた彼女は、“うん……うん!”と何度も頷きながら、それでいて急ぎ目に僕の部屋から出て行った。
音だけを頼りに玄関が閉まった事を確認し、僕も立ち上がってシーツで下半身を隠しながら玄関まで施錠しに向かう。
“ガチャリッ”と無事施錠。
そして脱ぎ散らかした僕の服等を回収。
そのまま浴室へと向かい、回収してた昨日の服等は洗濯機へ……(リュカ様発案・グランバニア発祥の魔道機械)
熱いシャワーを頭から浴びながら……
「うわぁぁぁぁぁぁっっ!!! やっちまったぁ!! やべぇよ! 駄目だよ友達の彼女に手を出しちゃぁ!!」
と、ダムが決壊したかの様に大絶叫!
だってやばいもん!
バカなの僕?
いやバカだな僕!
全然解んない!
全然判んないよ!
何でヤっちゃった?
いつ僕はムラムラした?
ムラムラしちゃったなら、彼女を帰してから手で済ませれば良いじゃん!?
えっ? 何やらかしてんの僕は!?
どうしよう……
僕には大きすぎる問題だ。
誰かに相談したい……
だ、誰に相談するべきだろうか?
これが実家だったらお祖父様に相談するん
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