頭で解っていても、身体は従わない事って有るのだよ。
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酒盛りは終わったのだが、仲の良い(最近知り合ったばかりだが……)友達とたわいも無い会話を楽しんだ。
ちょっと前にも言ったが、彼女は僕の恋愛対象には入ってない。
コレは失礼な言い方だが性的な行為だけの意味合いも含まれる。
格好を付けるワケでは無いし、僕が言っても全然格好良くは無いが、僕もリュカ様の様に他人様の女(彼女・恋人・妻)に興味が無い。
と言うより手を出すと後々が面倒である事を知識として理解しているからね!
だから本当に純粋に友達同士の会話を楽しんでたんだ。
彼氏のザルツ君も最初の印象はアレだったが、本当に良い奴で一緒にプリ・ピーの追っかけをしてるのは楽しいし、彼の彼女であるメリーさんも明るくて会話してると凄く楽しい。
僕とザルツ君……僕とメリーさん……この間柄だけだって、このままの関係性でいたいし、ザルツ君とメリーさんの仲を歪ませるつもりなんて微塵も存在しない。本当に純粋に、彼女とはこの時、キャップ忘れの事からエミヘンさんの被り方とかを和気藹々と話してたに過ぎないんだ。
室内にある姿見用の大きめの鏡の前で彼女とキャップを被り、エアギターを弾く素振りなどをしてエミヘンさんの真似をしていたのだが、気が付くと僕は彼女と目が合い……その……なんと言うか……キスをしちゃっていて……その……
……んで、重要な部分かもしれないけども、ここは語らず端折らせてもらって、本日の寝起きに繋がるんです。
話を端折る言い訳の一つとして、僕の左の二の腕を痺れさせていた女性が目を覚ましたからだ。
彼女の瞳が開き僕と見つめ合う。
そして彼女も完全に事態を理解し、更に瞳が大きく見開く。
自分の頭の下に敷いてあるのが僕の左二の腕である事にも気が付き、慌てて起き上がる。
「あ……あの……ち、違うの……あの……違うのよ!」
「うん。違うよね……解ってるよ。それは僕にも解ってる。だからね……今はさ……」
見るからに狼狽え慌てる彼女に対して、本心では似た様な状態になりそうなのだが、務めて冷静に僕は対応を試みる。
その手始めとして、僕(彼氏でも無い男)の目の前で、胸も隠さずに狼狽える彼女に、手近のシーツを掛けてあげる。
リュカ様の様に見ただけで“何カップ”とか“スリーサイズ”が解るわけでも無いが、男の僕には目に毒なオッパイを隠させてもらう。そんなに大きくはないし、激しく動作しても揺れたりはしないけども、数時間前に初めて男として次のステージに上がった僕には毒でしかない。
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