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夢幻水滸伝
第三百五十一話 ソーサラーとしてその五

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「まことに」
「そうね、今はインフラと産業のことが主やけど」
「獣やモンスター退治もですね」
「やっていくわ、街や村の治安のことは取り掛かってるけど」
 既にというのだ。
「それとは別にね」
「獣やモンスター退治もですね」
「政策を出すわ、あと今日はこのお仕事が終わったら」
「予定は全て終わりです」
「わかったわ、終わったら帰るから」
 市長にこのことも話した。
「そやから何かあったら」
「ご自宅にですね」
「連絡して」
 こう言うのだった。
「宜しくね」
「わかりました」
 市長はすぐに答えた。
「それではです」
「何もないことを願うわ」
「それが一番ですね」
「ええ、けれどその何かが起こったら」
 デリーロはそれでもと話した。
「連絡してね、すぐに駆け付けるわ」
「ご自宅から」
「そうするわ、お酒飲んでても寝ててもね」
 星の者の多くもっと言えば彼等が通う八条学園の学生の殆どが酒好きだ、そしてそれはデリーロもであるのだ。
「駆けつけるわ、ただね」
「ただ?」
「お風呂に入っていたら」
 その時はとだ、市長に笑って話した。
「その時は少し待ってね」
「お身体を拭いて服を着られて」
「それから行くから」 
 だからだというのだ。
「待ってね、この前素敵なトランクス買ったのよ」
「下着のお話もされますか」
「駄目?あたし下着には凝ってるのよ」
 今も凄まじい速さでサインをしつつ話した。
「トランクスもボクサーもね」
「ボクサーもお持ちですか」
「ええ、ただあたし達の学校じゃね」
 起きた世界のというのだ、八条学園のことであることは言うまでもない。
「ブリーフは拒否されてるのよ」
「それはまたどうしてでしょうか、私はトランクス派ですが」
「いえ、ちょっと剃刀みたいな目をしたスナイパーの人がね」 
 脳内で某超長期連載漫画の主人公、角刈りで眉毛に特徴がある十三番目の数字のその主人公の顔の目の部分にモザイクを入れつつ話した。
「その人がね」
「ブリーフ派なのですか」
「それも白でね」
 色の話もした。
「初登場で窓辺に煙草吸いながら立ってたのよ」
「そうでしたか」
「これがまた滅茶苦茶変なキャラで」  
 身も蓋もない表現で話した。
「人が後ろに立つと殴るのよ」
「それだけで、ですか」
「そう、身の危険を察知するのか」 
 その為かというのだ。
「そうするし喋らないし」
「無口ですか」
「機械みたいにね、自分のルーツ調べる人殺すし」
「自分のことを知られない為に」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
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